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2024 ONTAKE 100mile 振り返り

こんにちはかめかずです。 

昨年100kmでギリギリながらも14時間を切り、100mileへの挑戦権を獲得したので高い壁ながら100mileへエントリーしました。

結果は22時間49分で完走。
もう林道エキス摂取しすぎてお腹一杯です。
同じような道が延々と続きデジャヴの連続でした。

・ONTAKE 100mileへ向けて

トレイルの練習を始めたのが姫路城マラソンが終わった2月後半から。
練習はひたすらジョグ。とにかく動き続ける練習。
スピード練習とか心肺に負荷をかける練習は一度もせず。

3月 300km D+4069m
4月 302km D+3468m
5月 311km D+4551m
6月 407km D+7561m

直近の練習量はこんな感じ。結構頑張ったつもりでも数字にすると全然登ってないなー。
6月から週一回32km D+1000mの林道練を軸に仕事の日は15km〜20kmのジョグで繋ぐって練習プラン。ONTAKEまでに林道練は6回できました。

ONTAKEみたいだろ?兵庫なんだぜ?

林道練では本番と同じでONTAKEで使う物を身につけて走る。練習の為の練習はしない。
ウェア、シューズ、補給食を試して本番で使う物を決めました。シューズなんか毎回違うの履いて悩みましたねー。

・装備と補給

装備はほぼ前回の信越100mileと同じですが、ザックは新しく製作。

カメコ1号ONTAKEスペシャル
背面ファスナーなかなかなくない?

前回のザックとサイズはほぼ一緒ですが細かいところを調整して作成。友人にシルクスクリーンしてもらった生地をカットするのが嫌すぎたので背面にファスナーを設けて、上部と背面から中身にアクセスする仕様。

そして信越と違うのがONTAKEではポールが使用できること。
林道練で色々な長さを試して115cmの4つ折りトレランポールでは長さがあってない感じがしたのでランニング用でないLOCUS GEARの伸縮式ポールを120cmで使用する事にしました。

ピンボケ

折り畳んでザックに取り付けたりする場面ってONTAKEにないし、持って走るのも松原スポーツ公園周辺のロードぐらいやし伸縮式でも十分。

スタート時
1周目デポ
2周目デポ

メインの補給はANDOとセブンとファミマのわらび餅を1時間に1回摂取。塩サイダー飴も1時間に1回。リポビタンパウダーは2時間に1回ファイト一発。麦茶と経口補水液のパウダーはエイドでの給水時減っていれば作るようにしました。

・タイムスケジュール

ギリギリの設定

目標タイムは23時間45分。昨年の100kmのログを元に設定。直前にコースの変更があったのですが、時間設定は見直さず。ギリと思った方が頑張る気がしてw

確認しやすいからオススメ!

スマホにタイムスケジュールは入れてるのですが、雨でタッチが反応しなかったりしてストレス半端ないので毎度の事ながらステッカーにしてボトルに貼りました。

・王滝村へ

昨年の連休渋滞もあったので時間には余裕をもって6時30分頃に出発。3連休の初日ながら渋滞にハマる事なく12時30分に松原スポーツ公園到着。受付を済ませて仮眠。

別邸 まつばら


1時間ぐらいは眠れたはず。ノソノソと用意してスタート会場へ。強そうな脚のごっついランナーばっかりでヒヨりまくる。完全に空気化して棒立ちになってました。
スタート5分前にinゼリーとアミノバイタルを飲み忘れた事に気付く。

猛者の方々

・スタート〜白川小河AS①(24km)

100kmのランナー達が脇でたくさん応援してくれていたので結構賑やかなスタートだった。
1周目は抑え過ぎなぐらい抑える。どんだけ抜かれさても気にしない。
最初のロードは6'30"〜7'00"/kmぐらいで会話できるペース。暑くもなく寒くもない走りやすい気温。
道路脇の住人の方が応援してくれてた。
「クマに会わないようにねー!」って言われたw
若干の眠気を感じながら最初のエイド白川小河に到着。
計画 23時00分着
実績 22時57分着

・白川小河AS①〜松原スポーツ公園①(29km)

エイドでバナナ、オレンジをいただいて給水。
麦茶パウダーを溶かして出発。
ドーンと登ってドーンと下る区間。雨も降ったり止んだりしてた。
しつこい登りに飽き飽きしながらもまだまだ元気。1周目は準備体操って自分に言い聞かす。
下りもポールを前へ突き刺すようにしてペースを抑える。
若干ぬかるんでた地面も100mileのランナーが初めに通るからグチョグチョにはなってなくてラッキーって思ったのも束の間「上松2周やから100kのランナーの後またここ通るやん」って気付く。

松原スポーツ公園へのロード3kmは5'30"〜6'00"/km。エイドが近いと思って飛ばしてしまった。
計画 2時50分着
実績 2時41分着

・松原スポーツ公園①〜白川小河AS②
(24km)

エイドの滞在は15分の予定。inゼリー、OS-1ゼリー、甘酒を摂取して補給食を詰める。
靴と着替えは1周目はナシ。
ヘッドライトをLEDLENSER NEO10Rからmilestone MS-i1に変更。11分でエイドを出発。

ロードに出るとリタイアを決めたのかフラフラで引き返してくるランナーがいたり、端っこでうずくまって吐いてるランナーもいた。

自分の体調は良くて脚も疲れはあるもののダメージってまではいかない感じ。

ONTAKE一人旅

前後にランナーがいない状態続き空が白み始める。
雨も弱いながら降ってきて霧も出てきた。
ライトの光が乱反射して何も見えないので頭のMS-i1をウエストに取り付ける。
昨年の100kmで霧が出た時はNEO10Rを手持ちにして対処したけど、今回はポールがあるから手持ちは無理。だからゴムバンドを伸ばすと腰巻きにできるMS-i1を霧対策で2周目に置いておいた。これも林道練で経験済み。

夜明けと共に強烈な眠気が襲ってくる。大声を出したり頬を引っ叩いても無理。このまま立ち寝しそう。焦点も定まらずボヤけてる。
走ることができないままフラつきながらエイドへ。
計画 6時20分着
実績 6時22分着

・白川小河AS②〜松原スポーツ公園②(29km)

エイドにいた黒田さんに「そのザックTwitterで見たよ!カッコいいね!」って声を掛けられて驚いた。
バナナ、オレンジをいただき水を補給して出発。

依然、足は動かず左の脹脛に痛みが出てきた。
雨で濡れた足裏もふやけて痛い。
予定しているペースからどんどん遅れてる。
2周目にスタートした時の元気はどこへやら。足の痛み、ペースの遅れからメンタルもどん底。
三連休やのに置いてきた家族の事、今までONTAKEに向けてやってきた練習の事を思い出すと不甲斐ない自分への怒りと情けなさで涙が出てくる。

「もう辞めよう」と考えながら進むも松原スポーツ公園までは20km以上ある。
エイド間の長さがこの時の自分には味方した。

すぐ先に次のエイドがあれば絶対辞めていたけど、それができない状況の中、歩き方やポールの長さを変えたり試行錯誤していくうちに「ワタシ、こんなに頑張ってるのになんでなの⁉︎」みたいな悲劇のヒロイン的思考から脱する事ができた。

今思えば本気でDNFするなら引き返したらええやんって思うんですが、それを考えなかった事を思うとあの時の自分はまだまだファイティングポーズをとっていたと思う。

長い上りを終えて下りへ。
自分のタイムテーブルでは約3時間で20km。
平均8'00"/kmで進めばスケジュール通り。
なぜか下りでは足も動く。
土砂降りの中、単調な下りとロードを終えて2度目の松原スポーツ公園に帰ってきた。
計画 10時35分着
実績 10時37分着

・松原スポーツ公園②〜濁川WS(18km)

デポバッグを受け取りブルーシートに腰をおろす。
距離も100kmを超えて頭が回らない。どこに何を置いたのかわからなくなったり、脱いだ靴下をまた履こうとしたりしてニヤニヤしてしまったw

なんかとかキャップと靴下、ウェアを着替えてシューズもtopo ultraventureからALTRA montblancにチェンジ。
甘酒、inゼリーを摂取して補給食、水を給水して出発した。
雨やしめちゃくちゃ汗かくこともないと思ったのでOS-1ゼリーはパス。

エイド滞在は20分。回らん頭で用意したのでオッケーの範囲。

同じ時間にエイドを出発した両耳ピアスのチキンハートの方がザックを褒めてくれた。
話を聞くとザックにプリントしてくれた友人と友達だと。
世間は狭い。「よろしくお伝えください!」と告げ、ガシガシ登ってく。

降ったり止んだりの雨から叩きつける豪雨に。
動いてるので自分にとっては快適なぐらいでレインウェアは着ない。着たら熱くてバテてしまいそう。
水たまりで水没した橋を渡ると濁川WSに到着。
計画 13時50分着
実績 13時46分着

・濁川WS〜水交園(10km)

雨が叩きつける中、給水している間ずっとエイドのお兄さんが傘を自分にさして濡れないようにしてくれてた。
マジで惚れてまうやろ。

残り33km。頑張ってるけど、なかなか時間に追われてる。正直もっと余裕できると思ってたのに厳しい。

川の林道

この区間は走りやすい下り基調やから自然とペースが上がる。脚に優しく下る。
「そうめん食べる時間あるかなー?」
「時間なかったら食べられへんなー。お腹減った」
頭の中はそうめんで一杯の中、水交園に到着。
計画 15時25分着
実績 15時14分着

・水交園〜赤棚WS(7km)

時間にも余裕がありそうやったので温かいそうめんは2杯いただいた。五臓六腑に沁み渡るうまさ。

トイレを済ませて出発。
しばらくロードの上り。
昨年の100kmはここをめちゃくちゃ頑張ってほぼ走って登ったけど、今はそんな元気ないですー。まぁ、メンタルも復活したしめちゃくちゃ元気。

このあたりから100kmのランナーを抜かしていく。エールを送るつもりで「頑張ってください」と声を掛けて抜いていく。できるだけ多くのランナーに声を掛けた。

いやらしい砂利の上りを走って赤棚WSに到着。
計画 16時35分着
実績 16時26分着

・赤棚WS〜ゴール(16km)

最後の給水をして出発。
タイムスケジュール的には1番余裕がある区間。ここまでスケジュール通りにくればまず間違いない。

3kmほど登ってあとは全部下り。
ONTAKEに未練を残さないよう5'30"〜6"00"/kmで下っていく。
「最後に力を振り絞る為に今まで練習してきたんかな」って思ったけど、たぶんそう。

他のランナーも頑張ってる。

最後のロードを走ってゴールゲートをくぐると泣くかもって思ったけど、涙はなく口から出たのは「いやー、長いっすわーw」でした。
計画 19時45分着
実績 18時49分着

シルクスクリーン剥げたけど、これもヨシ

・振り返り

2024のONTAKEはカンカン照りにならずほぼ雨やったけど、その分気温も低くて走りやすかった。ただ、濡れて足裏のシワが酷くて一歩一歩激痛。しっかりガーニーグーも塗り込んだし靴下も替えたのにあんだけ濡れたら無理かー。

外側腓腹筋肉離れなう

帰宅後、左ふくらはぎの痛みが引かず腫れて熱を持っていた為、かかりつけの鍼灸院にいくと肉離れの診断。頑張りすぎたのでしばらく休養です。

補給関係はずっとジェルでも全然気持ち悪くなったりしないので次回は予備のグミとかキットカットは置いていこうと思う。

何はともあれ完走できたONTAKE 100mile。
もう完全燃焼しました。とはいかず、
「もっとできたんちゃうかー。」
「あの時、あーしとったらよかったなー。」
みたいな気持ちもあるのでまた来年もエントリーするかも知れません。

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