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98 心友

先日、高校の時の親友(一方通行の可能性有)が結婚式を挙げることになり招待してもらった。

結婚式の時いつも思うんですけど…これって、僕だけですかね。

今までの感謝の気持ちとか、お前は親友だよ。これからも一生よろしくなとかクサいセリフを素直に述べたいけど恥ずかしくて言えないんですよね。

勝手にあるあるだと思ってるんですが、皆さんは伝えてるんでしょうか。というか、こういうのそもそも言いたくないのでしょうか。これが中々言えずにあっという間に結婚式が終わるんですよね。自分は言いたくてたまらないんですが…

普段言えばいいじゃんって思うかもしれないけど、何もない日に言うのはもっと無理なのだ。人間ってそういう生き物なのだ。結婚式だからこそ言いたいのだ。なのでこの好機を逃してしまうと一生言えない可能性が高い。自分の基準でいくと次に言える機会は弔辞になってしまうのだ。

じゃあ、もう言わなくてもいいじゃんって思うかもしれないけど、やっぱり声に出して言いたいのだ。はっきり言うけど、友達としてお前の事大好きなのだ。でもそれが恥ずかしいのだ。出会ってくれてありがとうこれからもよろしく的な友人代表スピーチしたいのだ。俺の中でのお前の友人代表は圧倒的に俺なんだよ!俺だけが知っているお前のエピソードとか披露したいんだよ!他の人が友人代表スピーチしている時に「ちょっと待ったー!」って言ってマイクを奪い取り、奇人代表スピーチしたいんだよ!

と、そんなことを考えながら友人代表に選ばれるハズもなく淡々と披露宴で同じテーブルの友人と昔話に花咲かせながら今回も結婚式は幕を閉じてしまった。

男という生き物は、親友って思っていても直接言い出せない寂しい生き物だと思うんだけどな。でもそれくらいの距離感がいいのかもしれない…とも思う。


おめ

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