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ジェネレーションギャップ に負けない 学生対応 ~ 質より量で勝負せよ ~

「Z 世代」シリーズも、3 回目を迎えました。
初回は、Z 世代と呼ばれる 90 年代後半~2000 年代生まれの世代の特徴をご紹介し、前回は彼ら/彼女らと関わる上での
ポイントの 1 つ目をご紹介しました。簡単におさらいすると、ポイントは 2 つ。
①最大限、相手が求めている情報の提供に努めること
②接点は、一度の質より、量を重視すること
今回は②について、以下で詳しくお伝えしていきます。

さて、はじめに質問です。
採用活動において学生との最初の大きな接点は、多くの場合「個別説明会」だと思います。
この説明会、あなたの会社はどんな構成で行なっていますか?例えば・・
① 採用担当が企業説明を行い(1 時間)
② 社長から将来のビジョンを共有し(1 時間)
③ 先輩社員と座談会を行い(30 分)
④ 希望者はその場で一次選考。適性検査と面接を行う(1 時間)
午後の時間を丸々使って、立地のいい貸し会議室を借り、上記のようなプログラムで説明会を行なっていた企業も多いと思います。

しかし昨今はコロナウイルス感染拡大に伴い、こうしてリアルで説明会を行うことは殆どなくなり、オンラインでの説明会が主流になりました。

本当の問題はここからです。説明会の形式を変えざるを得なくなった今、まだ過去と同じプログラムで説明会を行なっていませんか?
採用をオンライン化することのメリットのひとつは、企業と学生双方にとって、接点を持つことのハードルが下がることです。わざわざ会議室を借りなくてもいい、移動時間は削減できる、交通費を払って会場に行かなくても企業の話が聞ける、こうした状況の中、未だに盛り沢山なプログラムで説明会を行うことは、ずばり「もったいない」のです。

「接点は、一度の質より、量を重視すること」
良かれと思って内容盛りだくさんの説明会をオンラインで一度におこなってしまうと、学生は飽きてしまったり、お腹いっぱいで選考に進みたいという気持ちが薄れてしまうリスクが高まります。

先述のようなハードルの低さがあるからこそ、接点を適度に細分化して、学生を飽きさせない、むしろ惹きつけていく事が可能になるのです。
例えば最初の説明会は、プログラムは企業説明と座談会のみにして、合計 1 時間半のプログラムにします。
企業説明は軽めに行い、社長や先輩社員とのオンライン座談会に時間を投下します。会社を知ってもらうよりもコミュニケーションや社風を知ってもらうことに注力し、学生への惹きつけを目的とするのです。
選考に進む意思表示があれば、最初の面接の前に採用担当と 30 分の面談を設け、不安を和らげるサポートをしたり、学生の希望に合わせて就活の相談に乗るなど、細かいアプローチで何度も接点を持ちます。

例えば…見せられる作品・現場がある住宅会社等であれば、職場やモデルハウスのオンライン見学会の実施を検討するのも良いでしょう。実際に最近は顧客向けの見学会や相談会もオンラインで実施しているケースも増えていますから、その応用と言えます。

この学生との接点(=タッチポイント)が増えれば増えるほど、選考時は志望度が上がり、内定後は内定辞退率の低下が期待できます。ちょっと話は逸れますが、遠距離恋愛がうまくいかないと一般的によく言われていることと事象は近いかもしれません。

人間の心理として、なるべくこまめに顔を合わせたり、コミュニケーションを取ることが、好感度や信頼を築く何よりの礎となるのです。特に「Z 世代」は、常に誰かとつながっているのが当たり前という価値観を持つ傾向があるので、なおさらです。

タッチポイントをうまく活用して効果を最大化できれば、リアルで採用活動をしていたときよりも学生の選考誘導率が上がり、質の高い学生を採用することも可能になります。まずは説明会のプログラムから見直して、採用担当と作戦会議をしてみてはいかがでしょうか。

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