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はたらくとは?西洋哲学者から学んで考える(最終:その3)

こんにちは、皆さん楽しく働いてますでしょうか。
今回は、ついに3回にわたって学んだ内容をもとに、はたらくことを考えていきたいと思います。その2までより、私的な内容が長いですが、一人の人間が行き着いた先をお届けできればと思っております。
その1は>こちら
その2は>こちら

デリダ - 行き詰まったら

行き詰まったら一度壊して一からやり直せばいい、という脱構造の考え方をもっています。彼は論理的なものだけが正しいとの思考が差異を排除してきたといいます。この考えはハイデガーからヒントを得て考えられました。考えたことや選択したものが間違っていたら立ち返りやり直せばいいという内容はとても共感できるものではないでしょうか。

ジャック・デリダ(Jacques Derrida, 1930年7月15日 - 2004年10月9日)は、フランスの哲学者である。フランス領アルジェリア出身のユダヤ系フランス人。一般にポスト構造主義の代表的哲学者と位置づけられている。エクリチュール(書かれたもの、書法、書く行為)の特質、差異に着目し、脱構築(ディコンストラクション)、散種、差延等の概念などで知られる。(wikipediaより)

ホッファー - 仕事で大切なのは自由・運動・間暇・収入の適度な調和

最初から仕事に意義を求めるのではなく、後からでよいと彼は言います。働く前から過剰に期待して価値を求めると失敗します。長く続けるには
自由:仕事の気楽さ
運動:肉体労働の心地よさ
閑暇:暇な時間を過ごす楽しさ
収入:現在の金銭事情の調和
がとれるとことと言ってます。また、人はいつだって自己嫌悪を抱いている、だから自分を愛するように隣人を愛する。他人と分かちあうことをしぶる魂は、多くを持っていないというのです。

エリック・ホッファー(Eric Hoffer, 1902年7月25日 - 1983年5月20日)は、アメリカの独学の社会哲学者。(wikipediaより)

哲学者からの学びを受けて

わたしは今、人生のバランスがうまく調和されてないと感じてます。何をしても虚無を感じる瞬間があるのです。だからこそ、永遠回帰をせよというニーチェの言葉がぐっときました。ただ、答えがなく、前を向けない行為を永遠に考えることは無駄だと思うので、受け取り方を注意しなければな、と思います。

デリタの思考は建築にも多く取り入れられており、デザインにも通じるとことがあります。現場ではよく言われるし言います、一度作ったデザインを壊さず中途半端なものを作るより一から作ったほうがよい、と。その通りなんですが、勇気と執着と工数を鑑みるとこれは一大決心だったりすることもありました。でも、そうやって試行を重ねたものは、最終的にすごくいいものにだどりつけるんですよね。
また、論理的なものだけが正しいということにも疑問を投げかけています。これは、だから矛盾なんでもOK!という意味ではなく、今の常識を疑えというメッセージだと捉えています。

モンテーニュの目標が必要については、本当にその通りだと思います。でも、その目標を見つけることが難しい時代が今ではないかな、とも思うのです。はたらかなくても、最低限生きていける時代になってきたがゆえに、衣食住より上位概念を求めてしまう自分がいます、マズローの法則のピラミッド上部ですね。モノ消費からコト消費に変化している社会に、しっかり自分もはまってます。

ホッファーは自身の経験を書き留めることでこの境地にたどりついたのだと思います。ですが、彼はモンテーニュの著書をよみ、自身のことを書いていると思ったそうです。こうやって巡り巡って思考は受け継がれていくんだと実感しました。わたし自身もこの先人の知恵を拝借して、自分に落とし込むことが小指の爪ほどぐらい少しずつですが、できるようになってきたと感じます。

はたらくことを考える

わたしのはたらくこと。

~~それは他人と関わり認識してもらい、間接的にでも喜んでもらい、自己欲求を満たすことができる最大の居場所作りなんだと思います。他人のためにと思ってやっている事柄が、自分のためだったりするんですよね。時には責任や理不尽なこともありますが、それを一緒に乗り越えるチームや人がいるからこそ、満たされる感情でもあるんだと思います。~~

と、一週間前に書きました。大変前向きな内容なのですが、記事を寝かせて思うことがありましたので、追記いたします。
上記は嘘ではありません。でも、そう思いたい自分、そういえば世間も納得する理由を書いていいきかせてるのでは?ともやもやしました。
労働は産業革命以降工業化され、爆発的に発展しました。ただ、情報化社会に移行した今も、18世紀以降の働き方から大方針は変わってないように感じます。便利さを求め、いまだ多くの人は自分で手を動かし、作り出し、運用する必要があるのです。
それを人がしなくてもいいように仕組み化していくことが、わたしのはたらく意味なのかもしれない、と思いました。具現化する方法を、小さな脳みそで煮詰まるほど考える必要がありますね!

まだ、ハイデガーのいう交換不可能な人間となって世界を形成することなんて、描けてないのが正直なところです。
もしかしたら、ここに辿り着くこと事態が先人たちの思考からのバイアスだったとしても、それを自分の言語に置き換えて語れ、違和感を感じず進めるなら、それは自分のものだと考えたいです。

さいごに

自己のスキル向上、未来への貯金、また、自分の考えの整理場所でもあるためにnoteに投稿をしています。そんな利己的な場であり内容ですが、読んでいただけているなんて、大変嬉しく思ってます。さいごまでお読みくださりありがとうございます。
(哲学者の方々への敬称略をご容赦ください)

最近イベントに参加できてないので、デザインやビジネスのイベントがあったら行きたいです。おすすめあったら教えてくださいー