ニート経営者 14話

ある物件の成り立ち1

時は遡る2015年頃、街に外国人旅行客が溢れかえり、東京オリンピックが決まり
民泊やインバウンド、外国人マネーが飛び交う時

ふらりとyackは実家に帰った。
親からもうすぐ30歳になるが生活はどうだ顔を見せろと言われたからだ。

母「あんた今仕事なんしよーと」
半ば殺気立った感じで聞いてくる、東京でこんな物の聞き方をする人をyackは知らない。
yack「メーカーの会社で働いてるよ」
母「何作ってるん?」
yack「ねじ」
母「お前母親なめとろう?大概にしーよお前がサラリーマン務まるわけなかろうが東京で悪い事とかしよらんめーね?!」

我が家は何故かyackの身の心配よりyackの周りの心配が優先になっているのはyackが10代の頃からだった。
yackはたまには俺自身の事も心配してくれよと内心思っていた。

だが今回は真剣と書いてマジな状態だった。おばあちゃんが出てきた。

どんなおばあちゃんかと言うと
バブルの頃にフィリピンパブを福岡だけでなく東京五反田にも運営していた叩き上げの苦労人なばあちゃんだ。

yackの家が父親不在でもそこまで貧乏じゃないのはおばあちゃんのおかげでもある。
ちなみにその時のフィリピンスカウトの
用心棒がyackの親父だ。何度もおばあちゃんに借金しており、息子のyackも肩身が狭い。

yackが小さい頃東京に行った時マンションのワンルームにフィリピン人が6人位いる様子を見て

子yack「なんでこの人達こんな狭い所に大人数で住んでるの?」
おばあちゃん「人間のくずばい」

そんな感じのおばあちゃんである。


怖い、、反社の人より怖い、、
東京で何してんだと激しく問い詰められ白状するyack

yack「家に外国人旅行客泊めてギリギリ生活してる!もういいだろ迷惑かけとらんちゃけぇ!」

おばあちゃん「最近博多駅にも外国人ようおるけどあんたそれで生活しきるん?」

色々と聞かれ全て答えた。

母を呼び出すおばあちゃん
おばあちゃん「あんたもうすぐ勤めた病院辞めるとよね?yack、あんた母親の介護って名目で金出すけん東京で家借りんしゃいそれ用の審査通るけん、東京で勝負しろや」

(奴は自分の夢俺に背負わせて心ごまかしているのさ)
浜省のmoneyの歌詞が浮かんできた。
東京で負けたのが悔しかったんだろうな俺が小さい時

おばあちゃん「儲かったらあんたの親父に貸した金、お前から取り立ててやるけん覚悟しろや、男になって来いや」

リアルマネーの虎。

許可物件を探し東京の物件がスタートした。ちなみに6年経った今現在もあるが1番トラブルがあり、1番稼いでおり上納金が母にいっている。



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