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雑記12:味レポしない系クラフトビールファン

最近ラーメンは豚山(二郎系)と壱角屋(家系)しか食べない前川です。
理由はガッツリ味で「ラーメン食べちゃったぜ…!!」感を噛み締められるからと、接客が優しかったからです。
店員の優しさで味は決まる。

さてこんなレベルでしかラーメンを語れない私にとって、味レポというのは超高レベルな技術。

クラフトビールでSNSアカウントをやっている話は過去に何度も書きましたが、その都度悩んできたのが「味レポすべきかどうか」についてでした。

今回、自分なりに少し結論が出たので、記録として書いておきます。


味レポについて

好きな食べ物ですら「美味しい」「めっちゃ美味しい」「辛い」くらいしか表現の幅を持ってこなかった私。
同じものを連続して食べるのも大丈夫ですし、飲食店では同じものを頼み続けます。
「限定◎食!」とか「春の新メニュー」には一切興味を持たない、食についてはチャレンジしない人生を送ってきました。

経営の道に入ってからは1人あたり価格2万弱の料理を食べたこともあります。
確かに肉の柔らかさが全然違って、段違いに美味しい!
しかし翌日になんとなくサイゼリヤに行くこともあります。
なんでも比較的美味しくて、お金をかけたらもっと美味しい、くらいの感覚。

そんな私なので、輪をかけて飲み物には興味がありませんでした。
しいて言うならココアちょっと美味いなくらいですし、
しかしココアってカフェではちょっと高いから結局コーヒー頼んでしまうし、
紅茶詳しくなったらオシャレかなと思ったけど別にそこまで美味しいとも思わないし。

そんな私がまさかの「クラフトビール」という飲み物に興味を持ったのが2022年の3月の話。

インスタ運用の勉強のために「テーマ決めなきゃな〜」「写真撮る習慣もないのに何やったらいいんだろうな〜」「インスタ映えってなんなんだろうな〜」とぼんやり考えていた時に、
そういや友人が前に飲んでたあのカラフルなビールなら、載せるだけでいい感じになるんじゃない?!と思ったのがきっかけでした。

当初はブルワリー各社の凝ったラベルのおしゃれさを推していた私ですが、飲んでいけばビアスタイルの多少の味の違いまではわかるようになります。

ラガー以外にもビールって色々あるのねとか、
IPAって大体こういう感じか、とか、
白ビールなら飲みやすいかもしれない!とか、
スタウトの味ってコーヒーみたいで面白いなぁとか。

さぁ、インスタもだんだん使い慣れてきたし、本格的にクラフトビールについてアカウント運営してみようかな?!
味レポしてみようかな!?となる…と思うじゃないですか?

が、私には味レポが全くできないんです…

そもそも、ジャンルがわかるってどういうことか?

先述のラガー、IPA、白、スタウトっていうのはなにか。
クラフトビールに明るくない方が見ると、いかにも詳しい人のコメントのように感じるはずです。

ですがこれは、あくまで大枠の「ビールのジャンル(ビアスタイル)」に過ぎません。

スポーツで言うと、サッカーなのか、バレーボールなのか。
料理で言うと、ハンバーグなのか、ブリの照り焼きなのか。
そのくらいの大枠のくくりです。

クラフトビールだから詳しそうに見えるだけで、
ワインで言うなら「赤ワインより白ワインが好き」みたいな感覚だと思っています。

「私サッカーよりバレーボールの方が好きなんだよねぇ」
と言う人のことを、あなたは「スポーツ詳しいなぁ」と思うでしょうか?
今のプレーのハイライトを解説をしてほしいと思うでしょうか?

そう、ジャンルを言っているだけでかっこよく見えますが、私は何も詳しくないのです。

…笑

味レポできるってどういうことか?

ビールでSNSをやり始めるとたくさん見かけるのが「味レポ」です。
じゃあこの「味レポできる」ってどういう状態なのでしょうか?

先述の「サッカーよりバレーボールが好き」なんて、体育の授業で一発経験したらわかるわけです。
「ハンバーグよりブリの照り焼きが好き」も、一発食べたらわかります。

これに対して味レポできるというのは、
「サッカーチームの中ではマリノスが好き!今回の試合では…」
「数あるハンバーグ店の中でも◎◎駅西口のあのお店では肉汁がすごくて味もこう工夫してあって…」
というレベルまで、比較できたり、語れること。

「IPAが好き」ではなく、
「AブルワリーのIPAは後味がこうで、Bブルワリーはこの感覚が好き」
という話ができること。

これでようやく、「味レポできる」のレベルです。
「スタウトって美味しいナァ」とジャンルまでしか嗜好がわかっていない私には、ちょっと厳しい。

「どこのハンバーグも美味しいナァ」と言っているのと同じだからです。
ハンバーグがたくさん並んでいて、全部美味しい!と書いてあるアカウントもおもしろいですが、味レポではありませんよね。笑

じゃあ私の目指していく方向はどこなのか?

せっかくテーマを持ってアカウント運用するなら何かを伝えたい。
とはいえ、それを「味レポ」にしてしまうと、恐らくできない。

しかも、味レポしている人なんて世の中にたくさんいるわけです。
ここから個性を持つとすれば相当変わった視点で味レポするか、かなりの量味レポするか、相当細かくソムリエ級に味レポするか。
それはきっと、私にとっては大変修行のいるアカウントになりそうです。

じゃあ何をするか。
私が楽しいことが一番だよなと、という結論に至りました。

私のクラフトビールへの関わり方。楽しいこと。
それは、「世界が広がる」ということでした。

クラフトビールを飲むことで、ラガーしかないと思っていたビールの世界があまりに広いことを知った驚き。
ラベルの可愛さに心惹かれてリカーショップに立ち寄る楽しみができたこと。
クラフトビール屋の入り口を入ると、趣味を同じくした仲間にすぐ出会えること。
とってもオシャレなお店が多くて、行くだけで楽しくなること。
海外のビールを知ることで、国自体に興味を持てるようになったこと。
多種多様なクラフトビール缶が並ぶ姿は様々な個性の人が集まる東京に似ていて、面白いなと感じた経験。

私がクラフトビールで得られたものは「世界や視野が広がる経験」でした。

これは大事にしていきたい。
味も楽しいけれど、私はなによりクラフトビールという世界のファンなんだと思います。

どこが美味しい、どこが美味しくない、そんなレビューすらなくてもよくて、ただクラフトビールという世界を楽しむ。
そういう人が増えたら楽しいなという思いでクラフトビールのSNSをやっていきますし、きっとそれでいいんだと思います。

みなさんはどんな情報発信をしているでしょうか?
SNSでなくても、職場の人に会った時についシェアしたいなと思った話や、田舎の親に送る写真、友達に電話した内容など、みんながみんな、何か情報発信をしているはずです。

そのルーツやきっかけを考えていくと、面白いかもしれません。
私もまた何か、自己分析できるものがあれば、noteに記録していきます。

本日もありがとうございます。


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