Bardling K

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狂いそうなほど苦しい日

嗚呼。 僕は今日、自分が狂ってしまうんじゃないかと思った。 狂うと言う字が禁忌にされたら「狂」の字の存在価値がなくなってしまうなどと考えてしまうほど、帰宅したばかりの相方に今日が気が狂うかと思うほど苦しかったとこぼしてしまうほど。 いや、普段はそんなこと、おくびにも出さないからね。 心配した相方が、ソファで憤然としてテレビを眺めるぼくにまたがってきて、両手をぼくのほっぺたにあてて、こうおっしゃった。 「わたしの太陽。温度が上がりすぎると困ります。今日は沈んで、あした

    • とても悲しいことが生まれた日

      とてもとても悲しいことが生まれてしまった。 それが生まれてしまったら、もうそれが無かった日には戻れないのだ。 新型ウイルスが存在しなかった日々に戻れないように。 自分を引き裂かれるより苦しいことが、この世のなかにはあるもんだなあ。 心が裂けそうなほど悲しいことが、この世にはあるもんだなあ。 悲しくて悲しくて、悲しくて噎せるほど泣いても、現実は何ひとつ変わらないのだな。悲しみのもとは消えゆかないばかりか、より一層、僕を打ってくるのだな。 泣き尽くしても現実が変わらな

      • いっそのこと

        次に会えるのが待ち遠しいですね。 コロナもわかるけど、そろそろ美味しいご飯を食べたい。 今度は、美味しいワインで乾杯しましょう。 ねえ。 いっそのこと、好きと言ってよ。 年を取ったのだなと自分で思うけど、回りくどい科白の行き来を楽しむより答えを急ぐのは余命の短くなった無自覚の自覚なのか。 それとも。 あなたに本気になりそう。 なのか。 わからないけど。 いっそのこと、好きと言ってよ。

        • 初めまして、note

          初めまして、note。初めまして、この世界。 僕はBardling K7。 いくつもの意味を込めてのこの世界とか、そういうことを何年も何年も繰り返して、自分はどこへ行くのかな。 主語を置かなければ想像してくれるだろうとか、雰囲気がそれっぽく見えるよねとか、やんややんやと文字を並べる人たちを横目に、本物と偽物たちの間で自分は本物なんだと信じたくて信じきれない自分をそれでも捨てられない。 初めまして、note。初めまして、この世界。 遭えて嬉しいよ。 あえて、嬉しいよ。

        狂いそうなほど苦しい日