とても悲しいことが生まれた日

とてもとても悲しいことが生まれてしまった。

それが生まれてしまったら、もうそれが無かった日には戻れないのだ。

新型ウイルスが存在しなかった日々に戻れないように。


自分を引き裂かれるより苦しいことが、この世のなかにはあるもんだなあ。

心が裂けそうなほど悲しいことが、この世にはあるもんだなあ。

悲しくて悲しくて、悲しくて噎せるほど泣いても、現実は何ひとつ変わらないのだな。悲しみのもとは消えゆかないばかりか、より一層、僕を打ってくるのだな。

泣き尽くしても現実が変わらないのなら、現実に立ち向かうしかない。

だから人は立ち上がるのだな。

今日、立っているのは、終わりの入り口ではない。

今日、立っているのは、新しい始まりの入り口。

僕は生きると誓う。

この悲しみの向こう側にあると信じる、ひかりさやけき日の、その向こう側まで生きると誓う。

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