ハルハルがアンニョン

 コロナ禍が私の韓国文化ブームを再燃させた。今では地上波テレビを見ることはほとんどなく、様々な配信サイトを利用して韓国映画や韓国ドラマにかじりついている毎日を送っている。

 「冬のソナタ」をきっかけに巻き起こした、第一次韓流ブームの頃、ご多聞にもれず私もそれなりにブームに乗っていた。
 私は「冬ソナ」のヨン様ことペヨンジュンではなく、スマイルキラーのイビョンホン様だったけど。
 ヨン様は、母がなぜかどっぷりとハマってしまい、当時の実家のトイレの壁は母がヨン様の特大ポスターを貼り、用を足すたびにうっとりできる仕様にしてたっけ。まぁそんな家系だ。

 それからも、韓流エンタメの思いは濃淡をを繰り返しながら、それなりに追いかけてはいたけれど、これほどまでにどっぷりと浸かることはなかった。

 これはやはりコロナのせい?
 それにしても私は一体どうしたんだろう?

 字幕なしでドラマを理解したいな。そんな単純な思いで独学で始めた韓国語の勉強も3年目に突入した。
 韓国文化と歴史を紐解きたくて、放送大学の科目履修生となって韓国文化まで勉強しだした。何度教科書を読んでも理解できなかった事柄は、韓国の歴史ドラマが手助けをしてくれ、朝鮮王朝の王様はすべて韓ドラで覚えた。その時代の日本とのつながりも知りたくなり、ちょいちょい調べたりもしてる。あれ、歴史ってこんなに面白かったっけ?

 歴史ドラマが好きなので、史劇を見ることが多いのだけど、現代ドラマでも私(日本人)の感覚にない展開が面白い。例えば、女の子同士のケンカで、髪の毛をつかんで引っ張って、顔をビンタして「ひゃっ」と驚いてたら、相手もひるまずに叩き返したり、引っ掻いたり、そこから取っ組み合いのケンカになっちゃうの。そのロケーションは学校などの公衆トイレが多くて衛生面でも「ひゃっ」って思う。もうすっかり見慣れたけど。

 学歴や家柄に対する考え方や、親など年長者への畏敬は、日本のそれらよりもっと根深い感じがする。韓国のバラエティ番組や旅番組などでは、スターたちの華やかな私生活や、キラキラしたソウルの街並みが映し出され経済成長をうかがわせているけど、その奥にある伝承されている文化との乖離というか、経済成長い追いつけてない心の距離というのか、そこらへんの肌感みたいなものがとても興味深い。
 もちろんそれは日本も同じ。そして過去に日本がやってきたことも理解しなければいけないなとも思ってる。

 偉そうに真面目なことを言ってるけど、結局のところは、韓国俳優さんは素敵な方が多くてハートを鷲掴みにされてるだけ。新しいドラマを見るたびに出演されている方を好きになってしまって推しはどんどん増えるばかりで、続々とやってこられる韓国スターの方々のファンミに行きたくてたまらない。

 美しさを眺めたい~。
 
 休職中で無給なのに、お金を使うことばっかり思いついてしまう。
昔から「貧乏人の贅沢好き」と良くいわれたけど全くその通りだな。
トキメクことがめったになくなった独女には何よりのエステだ。その思い出で1か月は生き延びられる。
 
毎日がアンニョン。
今はこれが私の生命線だ。


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