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初 配給体験!!
今日、タチアナから同居人のおばあちゃんが配給もらいに教会に行くから荷物持つの手伝ってあげてくれとメールで頼まれる。
なんのことやらと思いながら、
まぁなんか食い物貰いに行くのね、くらいに考えてた。
先に説明しておくと、コロナでスペインはかなり長期間ロックダウンしたこともあって5月くらいから食うに困ってる人、つまり貧乏人です。
そんな人たちへ定期的にちょくちょく配給をしています。
うちのブロンクスみたいな近所でもよく配給しているのを何度も見かけてた。
みんな困ってるんだなー(って俺もやろ!)とか思いながら、いつかちょっと貰ってみたいなとは思っていたわけ。
ただ、何をどのくらいもらえるのか、
どんな手続きが必要なのか。
飛び込みで行ってもらえるものなのか見当がつかなかった。
それで、今回うちのパキータおばあちゃんが、
予約したというので一緒に息子をつれて家の前にある学校まで初、配給を貰いに行ったわけ。
行ったら、既に数組が入り口前に並んでた。
そして、俺はすぐに自分が迂闊だったことに気付くのでした。
なんと、配給受付から出てきたおっさんがスーパーのカートにあり得ないくらい山盛りの食材を積んで出てくるわけ。
それはまさに、映画とかで見るような光景な訳です。なんか、スーパーを破壊して食い物を略奪した人たちが映画とかでお店のカート使ってたなぁとか。
それ以前に。
俺:「マジか...手さげバック1個しか持ってきてねーよ。。」
んで、スーパーのカート山盛りおじさんや、
両手に袋一杯詰まった食材を抱えて出てくる親子がたくさん我らの横を通り過ぎていくのね。
それで、待っている間にパキータばあちゃんに訊いてみた。
俺:「この配給ってなんか予約必要なの?」
パキータばあちゃん:
「当たり前よ!わたしなんか6週間前に予約のメールしてたんだから。もう6週間前に予約してたことさえ忘れてて、本当あぶなかったわ!ははは」
みたいな。
と言う訳で、我が家も買い物カートを持ってきてくれたパキータばあちゃんと、とりあえず荷物運び役で来た東洋人のおっさん+終始うるさい息子の番になったわけです。
いざ、配給、行くぞ野郎ども!!
んで...配給スタッフのおねーちゃんたちが俺らのために用意してくれた荷物が前にばーーんっと置かれたんだけど、軽くダンボール2つはあるわけ。
そこで俺は思った。
俺: 「やっぱり迂闊だった!」
といっても待ってられないので、とりあえずどんどんバックに入れていく。
3歳の息子にも紙袋を渡して、とりあえず彼が
好きそうなプリンやらヨーグルトを入れさせる。
なんとか、無理やり持ってきた袋に各自入れ終わったと思ったら、パキータばあちゃんは更に別の食料が鎮座するテーブルへ向かっていく。
俺: 「嘘だろ..」
そんでもってそこに置かれたみかんやら林檎やらをまたカートと袋いっぱいに詰め込んでいく。
息子もなぜか気合い入ってる。
そして、パキータは俺にゆうは5キロはあるだろうじゃが芋の袋を持って行けと言う。
それで結局は俺たちも同じように両手に袋をいっぱい抱えて帰ることになるのだった。
あとから聞いた話では、基本的な配給量は決まっているようなんだけど、持って行きたかったら余分に持っていけるだけ持っていって良いシステムみたい。
で、気合で持ってきたのがコレ
うーん、思ってたレベルの量じゃなくて驚いたのはもちろんだけど、すごい適当な太っ腹加減がいかにもスペインぽいなとも思ったのでした。
まぁクリスマスをこれで乗り切ってくれ!
って意味もあるんだろうけど、すごいっす。
日本もマスク2枚とかじゃなくて、
ほんとうに食うに困っている人たちのために、
食料の配給してあげても良いと思った。
日本では餓死しないってのは定説だけど、
それは国民みんなじゃないからな。
ちなみに、パキータおばあちゃんいわく、
次回は2月15日だそう。
次はスーツケース持っていこう
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