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お客さんは千葉からという熟年の紳士
「仕事はダムの建設です」ということで
「リビアのダムの崩壊は酷いですが、どういう造りになっているんですか」
と訊くと
「アレは土台はコンクリートで、その上に盛り土がしてあり
雨でその部分が崩壊したようです」とのこと😮

多くの住民が犠牲になってしまいました

そこで少し飛躍して、日本人=水利共同体論を一席
「日本は水田稲作のため、皆が水を公平に分け合うように
水路を張り巡らして国土全体が潤うような国造りをして来ましたが
水を分け合う文明の良さを日本人が理解してませんね」というと😅
「なるほどそうですね、私もあるダムを造る時、江戸時代の水路トンネルを
残して置くと水が抜けてしまうため、そのトンネルを壊したのですが
600メートルのトンネルがまっすぐ掘ってあって、測量技術の正確さに驚きました」とのこと😮
「鳥取でも江戸時代の終わり頃、篤農家が私財を投じて
水のない地区に水を分けるため、岩盤に80メートルの隧道を掘りましたが
途中で何ヵ所か天井部に穴を開け、明かりを見ながら掘り進めたそうです」というと😅
「なるほど、それでまっすぐに掘れたのですね」と納得😍
「この篤農家は自分の田んぼの7割を手放して資金を作ったそうですが
今の政治家は水利共同体を理解しているんでしょうか
大陸の文明は自然を征服し、水を独占する文明ですからね」と説明すると
「なるほど、そこまでは考えませんでした」とのこと
「まあ、今は過疎化と高齢化で水路の管理も大変ですが
水利共同体の水を分け合う精神を守って行かないと、日本人が日本人で無くなってしまいますね」との結論に😀

この頃、虫との出会いをアップして来ましたが
こんな人との出会いも楽しいものです😍


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