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昨日、新聞にKさんの訃報が載った
Kさんは100歳で
当店のお客様の中でも最高齢の男性
先月まで来店されたが、この1年は口数も少なくなり
心配していた所だった😥
今朝、自宅に香典を持っていき
遺影に「長い間ありがとうございました」と挨拶をした
いつも赫灼として威勢の良い話ぶりには
「三朝の江戸っ子」と呼んでいたほど
葬儀は家族葬でということだったが
この頃はほとんどの家がそうなっているようだ😥

20年程前までは、隣組が総出で
男衆は竹を切って幟や水桶を作ったり、墓掃除をしたり
女衆は葬儀に集まる人達のために食事を準備したり
二日間はてんてこ舞いしたものでしたが
今はすっかり簡素化されてしまいました😮
これは時代と共に農業から離れる人が多くなり
稲作を中心とした水利共同体的な繋がりが
弱くなってしまった証かも😥

で、思い出したのは
黒澤明監督の映画「夢」の「水車のある村」
監督が描く理想郷ともいうべき村の葬式

この老人は103歳という設定です

笠智衆演ずる老人が現代文明を批判した後の
「本来葬式は目出度いものじゃよ
よく生きて、よく働いてご苦労さんと
言われて死ぬのは目出度い」という言葉😍

理想郷の葬式は賑やかです

ロケ地は、北アルプスからの礫岩が造った扇状地を
1000年掛かって水路を張り巡らし
上流と下流、右岸と左岸の水争いを解消して
水利共同体を造った安曇野だとか
黒澤監督もその歴史を解っていたのでしょうか😍

この風景、いつまでも残して欲しいものです

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