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小説の題材を探している(エッセイ)

私が趣味として小説を書き始めたのはこのnoteが初で、まだ一年も経っていない。
その難しさ、奥深さを痛感しているところだが、それが楽しさにも直結しているのが現在の感想だ。

今、青春小説を書いている。
出来れば今月中に投稿したいなと、今日みたいな休みの日と仕事終わりに少しずつ進めている感じだ。
青春小説と言っても自分の体験とはかけ離れたものにした。自身の体験を元にすればリアリティが出たり、体温のような熱が入るというメリットもあるけれど、今回は創作ものとして書き上げたかった。

だが同時に不安もある。それは今挙げた反対のことが理由になる。リアリティに欠けたり、嘘くさく(肌寒く)なったりしないかという不安だ。
なにせ今回の作品は登場人物の男女が下の名前で呼び合っている。私の人生ではあり得なかった関係だ。憧れが反映したのだろうか。まぁ、憧れも想像の範疇だがそれは妄想とも呼べる。
それこそ妄想だって振り切ってしまえば立派な世界観を構築できるが、下の名前で呼び合うぐらいの妄想ではあまりに振り幅が狭い。そんなことに今気がついてしまったが、もう書き始めてしまった。今回は実験として最後まで書き切ろう。

そもそも私はこのエッセイのように何も考えず(いや逆だな)自分の考えを文章にするのは得意だ(得意と言うと語弊があるか)あまり苦じゃない。
だが、想像力を駆使したり世界をゼロから構築するのはどうも苦手なようだ。

苦手なことが分かった(そしてそれに挑戦する)以上、しっかりと分析をし戦略を立てることが必要だと考えている(根は真面目なんです)
そんな私が考える、現時点での小説の戦略を少々述べたい。

言葉の力と、絵の力


表現は大きく分けると二種類あると思う。
それが言葉(文字)と絵だ。
小説は言うまでもなく言葉(文字)を用いた最たる例だ。
漫画は言葉も絵も両立しているし、映画に至ってはそこに音楽というのも追加される。

どれが優れているという話ではなく、小説に適した題材(ジャンル)というのを探している。

例えばアクションなら映画は強い。
格闘シーンやカーチェイス、爆破爆発も実際に絵(動画)として見せられる迫力には敵わない。
もちろん文字だけでも表現できるが、私のような三流がやると読めたもんじゃない。つまり技量が足りない。

ミステリーSFなんかは小説にも分がある。
実際に絵として提示しないことで想像力を掻き立てる手法は効果的だと思う。

その意味ではホラーは可能性がある気がする。文字だけでも怖いし、映像にしたって怖い。
一番の問題は私が昔から怖いものが苦手でこの手のジャンルを避けてきたということだ。
しかし可能性がある以上、書き手である私が「怖いもの見たさ」というものにチャレンジしなくてはという課題が見えた。

青春恋愛家族という普遍のテーマも小説では王道だ。
絵や声の演技が加わるアニメや、実際の人物が行うドラマや映画とも甲乙つけ難い良さがある。
つまりは文章を映像化しやすいということか。

総ずると、
・小説は絵として提示しない分、想像力が入る余地がある。
・心理(内面)描写に長けている。
・何より、言葉そのものの美しさを堪能できる。

といったところか。
何が言いたいかと言えば、どうせ小説を書くならそういうものを目指したい。小説でしか書けないものを書きたいと思ったのだ。
もちろん、技術も経験もまだまだである。
でもいつか『映像化不可能と言われた作品』なんてものを書いてみたいじゃないですか。

そんなことを言いながら、書きかけの小説を放っておいてこのエッセイを書き上げてしまった。

目指すべき道のりは遠いようである。

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