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可可推しから見た「ニュートラル」 〜「夢女曲」ってコト!?〜

これ見て0.5秒時点のおれ

まあ、長年のフォロワーの言うことだから、一応真面目に考えてやるか……。

……あれ?確かにこの曲、可可に歌詞を当てはめるとめちゃくちゃしっくりくるな??

という、かくかくしかじかの経緯があり、フォロワーの胡乱な解釈をまとめるため、こうして筆を執っている。
(※ちなみにサムネは「夢女子56しの可可」で浮かんだイメージ画像です[リユのトレカで裏に刷られてたコメント])

教唆役と実行犯のやりとり

・そもそもなぜ可可たった1人の曲だと見当をつけることができたのか?

ここがわからない方は多いと思うし、ここを説明しなければ始まらない。
ここでは唐可可のキャラクターと、ニュートラルの歌詞との照らし合わせを行いたい。

唐可可のキャラクター性については、アニメを辿ればだいたい把握しきることができると断言していいと思う。
そのうえでキャラとしての要点をまとめるなら

1期1話より

・自分や人の夢にひたむき

これは1期から2期まで一貫してる可可のキャラでも特に核の部分になっている。
まず、可可自身が自分の夢にひたむきだし、かのんやすみれなどのメンバー達の夢もひたすらに応援する。

こうして夢に対して熱く立ち向かっているからこそ、無邪気さが強調されている面はあるし、それに対して立ちはだかるキャラや(レンレン……)、こちらの夢を軽んじてくるキャラには(マルマル……)徹底して対抗する姿勢を見せてくるわけである。


2期1話

・自分の事情には立ち入らせない

唐可可は自らの帰国に関する問題について、平安名すみれが暴露するまで極力漏らさないようにしていた、というのが2期終盤までの流れとなっている。

こうした立場をとっていたのは何故か?といえば、「メンバーそれぞれにスクールアイドルや夢へ集中してもらいたかったから」というのが一番大きな動機だろう(優勝の目的を自分の帰国阻止のためとすり替えてほしくなかったというのも大きいだろうし)。

……と、いうわけで、可可のキャラクター像というのは「夢にひたむき」な姿勢と、「自分のことには立ち入らせない」2つの大きな柱があり、そこから様々な動きが出力されていく形となっている。


さて、そんな2本の軸を持つ可可というキャラクターに対しニュートラルで歌われている"君"とはどんな人物なのか。比較のためにこちらも特徴を挙げていきたい。

・「わりとキツめな性格」
・「たまに抜けてる/くしゃくしゃの笑顔もする」
・「メッセージのハートはスルーする」
・「(こちらが)近づくほど壁を作って逃げる」
・「別れ際に大きく手を振ってくれる」
・「悩み事は真面目に聞いて答えてくれる」
・「遠ざかるほど無邪気な顔を見せる」
・「近づくほど離れてく」
・「こちらが揺れてるのに平気な顔でいる」

箇条書きにしてみたが、これらは大まかに「優しい態度」のものと「そっけない態度」のものの2種に分けることもできる(箇条書きの太字部分は前者、細字を後者ということにしている)。

「こんな正反対の二面性があるなんてやべぇやつだな……」と思う方もおられると思うが、そこの不可思議さについては後ほど補足させていただくのであしからず。

さて、箇条書きしたもののうち、「優しい態度」に分類したものはこれらとなる。

・「たまに抜けてる/くしゃくしゃの笑顔もする」
・「別れ際に大きく手を振ってくれる」
・「悩み事は真面目に聞いて答えてくれる」
・「遠ざかるほど無邪気な顔を見せる」

……あれ、どっかで見たことがあるな?

・「たまに抜けてる/くしゃくしゃの笑顔もする」

チョコワタルシミ……(1期1話)

・「別れ際に大きく手を振ってくれる」

(1期3話)(ちょっと違うだろと思う方は1期1話とかEDでも観ててください[投げやり])

・「悩み事は真面目に聞いて答えてくれる」

(1期3話)

・「遠ざかるほど無邪気な顔を見せる」

なにも知らないときが一番無邪気な顔してた(1期1話)

はい、全部、可可に対応してます

そして残る「そっけない態度」の部分。

・「わりとキツめな性格」
・「メッセージのハートはスルーする」
・「(こちらが)近づくほど壁を作って逃げる/近づくほど離れてく」
・「こちらが揺れてるのに平気な顔でいる」

……あれ、これもどこかで見た気が?

・「わりとキツめな性格」

(1期7話)

・「メッセージのハートはスルーする」

1期10話の「そんなことはどうでもいいデス」を入れる予定だったが、代理で「そんなことはどうでもいい」の代表格たる海馬社長にご登場いただいた(???)

・「(こちらが)近づくほど壁を作って逃げる/近づくほど離れてく」

(2期1話)

・「こちらが揺れてるのに平気な顔でいる」

(2期2話)(画像貼ってるだけでしんどくなってきた)

はい。全部、可可です。

……いや社長混じってたよね?? 

加えて言うなら、可可のキャラクター性について、「夢にひたむき」な姿勢と、「自分のことには立ち入らせない」姿勢の2本柱で構成されていると先述したが、このニュートラルで出てきた"君"の要素はこれら可可のキャラクター性を支える柱と結び付けられるものばかりだ。

夢にひたむきな姿勢は、曲中での悩み事を真剣に聞いてくれる部分などに現れているし、自分事に他人を立ち入らせない点については、壁を作って逃げるという表現で出されている。

というわけで、表も裏も透かして見てもこの曲は全部可可です。

しかし「可可のことを歌ってるけど、よく絡みのあるかのんやすみれ視点じゃないの??」とか「でもこの曲ってメインボーカルは可可じゃなくマルガレーテじゃない??」などなど、疑問が浮かんだ方もおられるだろう。
次の項でそれらの疑問をひとつずつ解いていきたい。

・そもそもこの記事のタイトルの「夢女子」とは誰なのか?

知らん!!!!!

ただ、唐可可というキャラクターとその人間関係を考えた時に、劇中の可可と絡むキャラクターのうち、ニュートラルの歌詞のような関係を持っている人物は存在しないのである

考えてみてほしい。
かのんと出会いたての頃のように無邪気な顔を見せ、すみれに対するように壁を作りながらも、結局別れ際に大きく手を振ってくれる。そして当然、悩み事は真面目に聞いて答えてくれる。
これを網羅できるニュートラルの視点の主は、かのんでも、すみれでもないし、誰か特定のメンバーに当てはまるものではない
つまり視点の正体は、あの世界に生きる、唐可可の夢女子なのだ

(2期10話)

そう、この曲の語り部は、「いきなり出てきて好き勝手なことを可可に想っている女」、役名は結女生徒+(任意のアルファベット)だ。

だから出会いたてのかのんのように接してもらい、すみれのように甘くない顔を向けられ、そして大したことじゃない悩みを出して可可に全力でぶつかってもらうことを望みながら(騙してるようで辛いと表現しつつも)、Liella!メンバーや可可本人ほど可可を深く見れていない(曲中では可可の二面性の正体に気づけていない)。

そして、このようなユニット曲をメインボーカルで歌うのは、可可を深く見れていない、付き合いの浅い立場のメンバーが適任となる

つまり……。

(2期11話)

「いきなり出てきて好き勝手なことを言った女」こと、ウィーン・マルガレーテである。

KALEIDOSCORE(以下カレスコ)のメンバーで、マルガレーテほど赤の他人からみた唐可可をフェアに、ニュートラルに見れる者はいないだろう(葉月恋はレンレンと懐いてくる可愛い同級生か、即ゲバ棒に転用可能な勧誘看板持った過激派の可可が印象の大半だろうから偏っているし、なによりメンバーとして付き合いも長すぎる)。

というわけで、「ニュートラルの語り手は夢女子であり、夢女子にユニットメンバー内で最も立場が近いマルガレーテがメインボーカルを務めた」という結論で一旦締めさせていただきたい。

・最後に

このニュートラルの語り手をしている子はどんな結末を辿るのか。
ラストの歌詞(待ってるからね ずっと)から推察するに、あまり良い結末とは言えないだろう。
唐可可は夢のために自ら行動する者を尊ぶし、Liella!のメンバーは皆がその尊ぶ対象だ。その意味ではこの夢女子は逆の存在であり、もっとデートに誘うとかアクションしなきゃ地味すぎるくらいであろう(もっと腕とかにシルバー巻くとかよ!!!)
そういった点で、この夢女子は可可の特別な存在にはなれずに3年を終えたとさ、というオチになることは容易に想像できる(本編に影響しないようストーリー作られた外伝主人公とか、失敗したプロジェクトXの擬人化とかみたいなキャラだな)。

夢女子のその後を知る者はおらぬ……、ということで一旦置いておいて、このニュートラルのように「メンバーをテーマにしたユニット曲」という存在は、カレスコの過去にリリースされた曲でも、他の様々なユニット曲でも見ることができる。つまり、結構応用が効く(なんならキャッチュなんかメインボーカルが本人テーマの曲歌ってるから、カレスコやシンクライズよりわかりやすい気がする)。

参考までに、教唆役が書いたJellyfishとDancing Raspberryの記事がこちら。
切り口そのものは当記事と似たものとなっている(そりゃ同じ切り口で始めたんだからそうだろ)。
当記事のものと併せて3曲分の解釈を並べているので、納得や共感をされた方は同じような切り口で他の曲も聴き深めていってみてくれれば嬉しい。


さて、ここまでニュートラルについて書き連ねてきた。
可可を主題としたキャラクターソングについてはこれまでもソロ曲でいくつか出ていたが、完全に他者から見た可可を主題としたキャラソンというものは今回が初めてと言っていいかもしれない
それどころか可可以外を含めてもこの視点で描いたキャラソンというのはLiella!で初めてかもしれないし、その意味でこれは非常に貴重な1曲といえる。

そして、真に唐可可をニュートラルに見たいのなら、可可自身の自意識を元にした水色のSundayを筆頭としたソロ曲だけでも、今回のニュートラルのような他者から見た人物像を描いた曲だけでも不十分だ
両方聴き両方の視点から考えることでようやく、唐可可をニュートラルに評価できるハズだ(中庸の視点を得る素材として優秀だし得難い貴重なものだし有り難いんですよね、ニュートラル)。

というわけで、可可のソロ曲と今回の新曲を両方浴びることができるライブに……、具体的にはユニットファンミの新潟とか埼玉とかに、行こう!(新潟で最前3列目だったのでウキウキでこれ書いてます。まあ色々書き殴ってきたけど現場で新曲楽しめればそれが最強なのでね)←※ガチの最前列でした……、そっちはそっちでレポ書きます……(6/11加筆)


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