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えすろくろくまる

1970年代の終わり頃の晩秋、まだ私には希望らしきものが、あったんだと思う。まだ20歳で、希望とか絶望とか考えたこともなかったけれど。
あの頃の私へ
色んな選択肢は出てくるので、後悔しないように。別の道を選んだら、還暦前の人生は変わっているかも知れないよ。

サリーちゃんのような彼女がいた。私の20歳の頃の恋人は魔法使いサリーちゃんのような、子だった。赤い服も着てなかったし、髪の毛も黒かったけど、爆撃を潜り抜けたきたような、変なパーマがかかっていた。
当時はバブルでワンレンボディコンが流行っていたからか、そんな髪型の子はいなかった。今だっていない。
中肉中背でスタイルも悪くなかったが、微妙に足首だけは太かった。そのことに私も彼女も嫌な思いはしていたが、今となってみれば大したことではなかった。

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