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レコードを良い音で聴くために①

レコードを聴くというと、レコードプレーヤーをどうするか?
という話になります。
当然ですがレコードプレーヤーが無いと何も始まりません。
しかし、もう一つ重要な事があります。
というお話です。
一般的にレコードプレーヤーは二つの要素が一つになって機能します。
一つは盤溝から音を拾う針の部分(カートリッジ)を除いたプレーヤー本体。
もう一つはトーンアームの先につけるカートリッジ。
正確に言うともう一つシェルというパーツが存在します。
指をかけるレバーが横についている物です。
カートリッジはそのシェルにネジ留してトーンアームに差し込みます。

画像の黒い部分がシェル。
右下の部分をトーンアーム差し込みます。

ストレートトーンアーム用のシェル

中古品でレコードプレーヤーを購入すると、シェルが付いていなかったり
付いていてもカートリッジが付いていなかったり、
カートリッジ付きシェルが付いている場合もあります。

カートリッジの下部にはレコード盤の溝をトレースする針が付いています。
しかし針には寿命があります。
レコードをかけてみて音がまともに聞ければこの針はまだ使える
という判断ができます。
メーカーより寿命として再生時間が謳われていますが、中古の場合
確認のしようがありません。

しかし良い音で聴くにはこのカートリッジに拘ることが大切です。
レコード盤再生の音の良し悪しはこのカートリッジかかっているからです。

極端な言い方をすれば
高価なレコードプレーヤーに安価なカートリッジを使うより
この逆の方が良い音で聴ける傾向が強いです。
しかしそうでない場合も当然あります。

レコードプレーヤーは、カートリッジの針が盤溝から拾った音声信号を
ボディ背面から出ているケーブルの先端まで運ぶだけです。

カートリッジは今でも新品で手に入るものがありますから
タイプの違うもの複数使い分けて音の違いを確かめながら
自分の好きな音を探すのは楽しいものです。
どのカートリッジが音が良いか、とは一概には言えず
聴く音楽ソースのジャンルで向き不向きがあります。
アンプにヘッドアンプ回路があるならMCカートリッジが使えます。
MCとMMカートリッジを使い分けるのも面白いです。
同じレコードをかけても

「こんなに違うのか」

という事が起きます。

「音が良い」
というのは極めてあいまいな表現です。
この音が好き、という好みで判断する方が分かりやすいと思います。
一台のレコードプレーヤーがあれば、複数のカートリッジを交換して
楽しむことができます。
お気に入りのカートリッジを見つけてください。
因みに僕は

MM型
シュアー  V15TypeⅢHE
テクニクス EPS-270

MC型
オルトフォン MC20
ソニー    XL-44L

を使っています。

最後に注意点があります。
レコードプレーヤーには使用可能カートリッジの重さが決められています。
これはトーンアームの後方に付いているウェイトで決まります。
レコードプレーヤー発売時に付属のシェルを使用した場合何gの
カートリッジが使用可能と説明書に記述されています。

画像はあるレコードプレーヤーの説明書です。

標準装備のシェルを使用した場合の適合カートリッジ4~13g

ある程度範囲がありますから、一般的なタイプであれば概ね使えますが
中古のレコードプレーヤーを購入した場合はシェルがオリジナルでない
可能性もあります。
そうなるとシェルを含めて重さの確認が必要になります。
この辺りは改めて記事を書きます。


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