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【ウイスキーを知ろう】世界5大ウイスキーって?


世界5大ウイスキーとは

「世界5大ウイスキー」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?
ウイスキー好きであれば知っておきたいことの一つですが、
自分が好きで普段飲まない種類のものについては、
なかなか知る機会のないものですよね。

この記事では、世界5大ウイスキーについて時に簡潔に、
時に偏愛をこめて解説をしていきます。 


まず、世界5大ウイスキーとは、

ウイスキーづくりで世界に名を轟かせている5国のウイスキーのことで

  1 アイリッシュウイスキー
  2 スコッチウイスキー
  3 アメリカンウイスキー
  4 カナディアンウイスキー
  5 ジャパニーズウイスキー

 を指します。

1 アイリッシュウイスキー 〜悲哀の歴史  抵抗の酒〜

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アイリッシュウイスキーを1番はじめに挙げたのは、おそらく世界で最も古くからウイスキーづくりがはじめられていた国だからです。

アイリッシュウイスキーは穀物の甘さをグッと引き立てるウイスキーの生産に長けており、古来より受け継がれる製法を守ってきました。

しかし、人々の嗜好は時代とともに移ろいゆくもの。それでも頑なに伝統に拘りつづけ、また、禁酒法や戦争により大きく世界情勢が変わっていった結果、19世紀〜20世紀に大きく衰退し、スコッチウイスキーに世界一の座を奪われてしまいます。

でも今は、世界的なウイスキーブームの到来もあり再興著しく、最古にして最新の研究がなされている地域です。まだまだ再興が始まった段階なので製品数としては少ないものの、注目し続けていれば5年後、10年後、20年後にはとても面白い変化が期待できる地域です!

2 スコッチウイスキー 〜世界を制した山奥の地酒〜

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スコッチ、という言葉でまずウイスキーを連想してしまうほどに、世界的に有名になったスコットランドのウイスキー。

その始まりは地酒。スコットランドという国は英国の北を占める冷涼でのどかな田舎です。そこから生まれたものが、世界中でハードリカーの代表として親しまれる存在となるなんて、夢のある話ですよね。

すっきりしていて親しみやすい"ブレンデッドウイスキー"の発明によりアイリッシュウイスキーをおさえ世界一の座に輝いてからもその勢いは衰えることなく、ウイスキーといえば「スコッチ」というほど多大な影響力を有します。

その流れで「スコッチ」が世界的に定着したことにより、元来造っていた骨太な香味のウイスキー、"シングルモルト"のほうもどんどん有名になり、世界中で親しまれております!

3 アメリカンウイスキー 〜開拓者精神からの多様性〜

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アメリカへ移った開拓精神あふれる英國人が、アメリカでも祖国に負けないウイスキーをつくりたい!という情熱のもと試行錯誤してつくりあげたのがアメリカンウイスキー。

バーボンが言葉としては最も有名ですが、みんな大好きジャックダニエルのようにバーボン以外にも多種多様なウイスキーをつくっていてなかなか面白いです。

スコッチウイスキーは大麦を主な原料にするのに対し、アメリカンウイスキーはとうもろこしやライ麦など別の穀物を原料とするものが多く、全く異なる味わいに仕上がっております!

4 カナディアンウイスキー 〜禁酒法とカクテルと〜

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「マンハッタン」をはじめとしたカクテルベースに優れているカナディアンウイスキー。

アメリカの禁酒法でアメリカ国内での製造販売が絶望的になった際、カナダからの密輸入で貴重なお酒を得ていた・・・という皮肉な流れで大きく力をつけたという歴史があります。

そのため今でも主な輸出先はアメリカであり、蒸留所も南の方に多いです。ただ、技術や流通環境が整ったことによりより寒い地域でもウイスキーが作れるようになり、今ではその広大な土地を活かし北の方にも蒸留所が建てられており、これからがとても楽しみです。

同じ北アメリカ大陸でもより北にあるカナダは冷涼な気候に合うライ麦を原料に用いたものが得意分野であり、穏やかながらもスパイス感漂う香味のものが多い印象です!

5 ジャパニーズウイスキー 〜技術国が革新をもたらす〜

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世界5大ウイスキーとしては最も後発国の日本のウイスキー。

しかしながらウイスキー界隈においてジャパニーズウイスキー、そして日本の技術がもたらした影響は大きく、その母体となったスコッチウイスキーの世界にも還元されるほどです。

日本は地理的にヨーロッパ・アメリカとは全く環境が異なります。そのため植生にも大きく違いが有り、アジアならではの木を使って作った樽を使うことで独特の個性を出すことができます。例えば、「水楢」の樽は、オリエンタルフレーバーと称される独特の香味をウイスキーにもたらしてくれました。その他、「桜」を樽に使えないか?などまだまだ研究は続いております。

何より大きいのは、日本に住んでいれば近所のスーパーマーケットや酒屋さんでも手に入るウイスキーの質が、どんどん向上していることですね。日本人気質の技術革新にかける想いの強さが直に反映される製品なので、今後もますます進化しおいしくなること間違いなし!楽しみですよね!

6 まとめ

世界5大ウイスキーとその特徴についてざっくりとまとめてみました。

1 アイリッシュウイスキー = 穀物の甘さが引き立つ、復興目覚ましい

2 スコッチウイスキー   = 世界を制した、力強いスコットランドの地酒

3 アメリカンウイスキー  = とうもろこしやライ麦などを使い、種類が豊富

4 カナディアンウイスキー  = 穏やかでスパイシー、軽やかでカクテルにも

5 ジャパニーズウイスキー  = 日本技術の粋、独自の樽でオリエンタルな魅力

たまには自分の好きな地域のウイスキー以外も試してみて、ぜひウイスキーの世界を広げて一緒に楽しみましょう!

 

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