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もし違う世界で出会っていたらの恋

あなたは今までに「あ、この人、違う瞬間に、違う設定で出会っていたら、たぶん恋に落ちていただろうな」って感じたことってありますか。

例えばあなたが今、結婚していて37才だとします。

そんなあなたよりも10も20も上だったり下だったり、あるいは相手も結婚していたり恋人がいたり、という人で、「ああ、今はお互いこういう設定で、こういう出会い方だから、まさか恋愛感情なんてありえないけど、違う設定で、例えば、お互いが高校2年生で同じクラスで隣の席だったりすると、あるいはお互いが大学生で同じバイト先だったりすると、恋に落ちていたかもしれないなあ」って感じです。

それっていわゆる「好きなタイプ」とも違うように思います。

例えばテレビの中とかで「好きなタイプのタレント」が出てきますよね。そしたらいわゆる「好意」というか「好きだなあ」って感じると思うんです。

で、友達との会話とかで「○○がもう最高」とかなんとか言ったりしますよね。

そういう「好きなタイプ」とはちょっと違うんです。

「ああ、今だと絶対に恋愛感情とかありえないけど、全く違う設定で、違う出会い方だったら、例えば大学で同じサークルで、学食でA定食を一緒に食べてたら、たぶん好きになったんだろうなあ、同じ職場で帰りに安い居酒屋に行ってたりしてたら、たぶん好きになってたんだろうなあ」って感じです。

そして思うにたぶん「その相手の人も自分のことを好きになるだろうな」って予感のような自信のような感覚もあります。

「たぶんどちらかがデートに誘ったりして、キスをしたり、付き合うことになったり、でもたまにはちょっと喧嘩もしそうだな、そして泣いたりして、でもまた仲直りして、すごくお互い好きになってしまいそうだな」、くらいのところまでわかったりします。

そういう人っていませんか?

でも、どういうわけだか、二人は「全く違う設定の違う世界」で出会ってしまってるんです。年齢が離れていたり、どっちも結婚していたり、まあ二人が恋愛関係になんてまずなりそうにないし、そんな素振りや雰囲気さえもないんです。

でも、「ちょっとだけ心にひっかかる何か」を感じて、その心にひっかかる何かって、「あ、この人、全く違う場所で、違う出会い方をしてたら絶対に恋に落ちてたな」って感覚のような気がするんです。

それを僕は「もし違う世界で出会っていたらの恋」と呼んでいるのですが。

#コラム

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