仮想現実を体験させる装置がもっと本格的になったら
VRのヘッドセットとかもっと脳に直接繋げる仮想現実を体験させる装置とかが本格的に発達してきたら、ひとつ期待していることがありまして。
例えば、「クラス全員に虐められる経験」とか、「普通に街角で人種差別をされる経験」とか、「電車の中で痴漢をされる経験」とか、「インターネットでひどい悪口を書かれる経験」とかを、大人になる前に「疑似体験」できるようにならないかなって思うんです。
「人間の心理」みたいなものが、どんどん研究されて、「やっぱり人間は誰かを虐めるのが快感なんだ」っていうこととか、「差別をするという心はどうしてもある」みたいなことがたまに言われてますよね。
でもやっぱり、僕たち人類は、「誰かが悲しむこと」を少しづつ、なくしていくべきだと思うんです。
いずれは「誰も悲しまない世界」というのを目指して、歩んでいくべきだと思いますよね。
「どうしても暴力的な人は遺伝子的にいるから仕方ない」とか「歪んだ性癖を持っている人はいるから仕方ない」とかっていうよりも、その人たち本人たちも少しでも普通に暮らせるようにすべきですよね。
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それで、仮想現実を疑似体験させる装置がもっともっと完璧なものになったら、「ある日、学校に行ったら、みんなが自分を無視していて、机の中にゴミが入ってて」っていうのをすごくリアルに体験させるとか
自分は女性になっていて、周りのギラギラしたおじさんたちに、すごくイヤな視線を投げかけられて、卑猥な言葉を言われ、身体を触られるとか、
そういうのをみんなが大人になる前にソフトで疑似体験すると、かなり世界って変わると思うんです。
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もちろんそのくらいで世界が変わるとは思えませんが、でも少しづつでいいから、この世界から悲しむ人をなくすように僕たちは努力すべきだと思ってまして。
未来にはそういうソフトが出現するべき、そしてみんなが大人になる前に体験すべきと思っているのですが。
お酒やバーについての僕の本です。『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』 https://goo.gl/QGdp48
bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。
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