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ネットではエロとお金儲けの記事しか売れないという時代が終われば良いな、と『東京嫌い』執筆者3人の紹介

僕のcakesの連載が始まったのが7年前の2013年なのですが、その当時は、cakesって「今だけ無料」っていうシステムがなかったんですね。

全ての記事が、途中まで読ませて、「これより下は有料です」っていうスタイルだったんです。

そういう状況だと、Twitterで僕のアカウントにメンションで、「cakesっていいところまで読ませて有料なんだよなあ。@bar_bossa」っていうのがしょっちゅう届くんです。

一度は「私、この連載興味あるけど今は課金しない。たぶん紙の本になるからそのときに買う。@bar_bossa」っていうツイートが飛んできて、cakesって「1ヶ月500円」なんですよ。本を買うよりも、その場で課金して全部読んで、読み終わったら「退会」すれば良いですよね。

ほんと、「どうしてもネット上のコンテンツにはお金を払いたくない」って人が存在するんだなあと痛感しました。

「ネット上のコンテンツにみんながお金を払うのは、セックスとお金儲けだけ」という説がありまして、いやほんとそうなんです。

みんな「こうすればモテる」とか「こうすればお金が儲かる」っていうのには課金するんです。

それで僕もcakesに関しては「有料」というのを意識して、「恋愛関係」や「ビジネス関係」の文章を多く書いているんです。

要するに、インターネットで「文学」とか「そんなに役に立たない、でも心をうつエッセイ」ってみんなお金を払ってくれないんです。「紙の本」だったら買うのに、です。

でも、それ、7年前の話でして、こういう意識ってすごく変わるんですね。

「もうモノよりも、スマホに入る電子情報の方が良いじゃない」ってみんな思ってますよね。それでNetflixやSpotifyに入ってるんですよね。

それで、今頑張っているnote同人誌『東京嫌い』も売れたら良いなあ、こういうのに、「ちゃりん」って課金してくれる時代になっているんじゃないかなあって思うんです。

この『東京嫌い』、僕とふみぐら社さんとYukiさんと3人で責任編集なのですが、担当がありまして、僕は7人担当していまして。今回はそのうちの3人のプロフィールをちょっと書いてみます。


◎カワイミナミさん
https://note.com/namima

僕、藤子F不二雄が言うところの「SFとは、少し不思議な物語のこと」という言葉、世界観が大好きでして、世の中のそういう「少し不思議な話」を書く作家、漫画家が好きなんですね。

で、カワイミナミさんもそういう「少し不思議な世界」をよく描くんです。ちなみに先日アップされたこの作品は、最初、この東京嫌い向けに描いた作品だそうです。絵本も描きたいとのこと。興味がある編集者さん、出版社さんは是非!

◎岩間 洋介さん
https://note.com/moicafe

僕、四国の徳島という西日本出身者として、ほんと「羨ましい人」がいまして。moiの岩間さんって、ユーモアのセンスがすごく「東京的」なんです。ちょっとクールで抑制されていて、でも「ポーン!」と良いところで落として、「くすくす」と笑わせるんです。そういう岩間さんの文章のファンでして、今回たぶん「いかにも東京人」って感じの文章を書いてくれるだろうなと期待してお願いしました。

岩間さん、noteではこういうマガジンをされてます。1か月400円です。「くすくす」ともっと笑いたい方は是非!


◎真巳
https://note.com/mamiumi1

真巳さんは以前、プロの少女漫画家でして、色んな人のところでアシスタントをした後、高橋海巳(たかはしうみ)というペンネームで集英社『デラックスマーガレット』でデビュー、その後、河原和音さんに出会い、長くアシスタントをしています。他には『ザ マーガレット』にも掲載があります。

高橋真巳さんの名前で『春琴抄』谷崎潤一郎のマンガ化をマーガレットコミックスデジタルより配信しています。僕も買いましたが、すごく良いですよ。是非、チェックしてみてください。

僕はすごく好きな絵柄で、女性の切ない気持ちを描くと上手いなあと思う漫画家です。


それでは『東京嫌い』をよろしくお願いいたします。21人の作品が楽しめて、300円です!



サポートしたいと思ってくれた方、『結局、人の悩みは人間関係』を買っていただいた方が嬉しいです。それはもう持ってる、という方、お友達にプレゼントとかいかがでしょうか。