ラブレター

突然こんな手紙をあなたに送ってしまい、迷惑だったらごめんなさい。

先日、あるバーテンダーさんが、「そんなに気になるんだったらラブレターを書けばいいんですよ」というので、書いてみます。

まず、お伝えしたいのは、私はあなたが好きになりそうで、どうしようか悩んでいます。

そのバーテンダーさんが、「どういうところが気になるのか書けばいいんですよ」というので、書いてみます。

１ヶ月くらい前にあなたが私が髪を切ったのを「可愛いですね」って言ってくれたのは覚えていますか？　私、そんなにバッサリ切ったわけじゃないし、他の職場の誰も私の髪型なんか気づいていなかったのに、あなただけが気がついてくれました。あ、私の髪なんて見てたんだってすごく驚きました。

そして、最近たまに私をランチに誘ってくれますが、それもすごく気になります。もちろん私は職場ではあなたと年も近いし、いろんな趣味の話もあいますが、それだけで私を誘ってますか？

この間もライブに誘ってくれましたね。もちろん私はとても嬉しいし、楽しみにしているのですが、これはあなたにとってはデートなのでしょうか。それとも会社のただの趣味があう友達でしょうか。

そのバーテンダーさんが、「これからどうしたいか書けばいいですよ」と言うので、書きます。

「これから」ですか。実は、ひとつあなたに聞きたいことがあります。

これ、どうしてもっと最初に聞いておかなかったんだろう、まだあなたのことを意識する前にさらっと聞いておかなかったんだろうって、いつも思っていることがあるのですが、あなたは彼女はいるのでしょうか。

今ならまだ、「彼女いるよ。君は全然友達だよ」って言ってくれたら、私はこれ以上は好きにはなりません。

今ならまだ大丈夫です。男性はこういう気持ちはわかりますか？　今ならまだ「そうか、なんか勘違いしちゃった」って思って、この「好きになりそうな気持ち」は片づけることが出来ます。

うん、大丈夫です。たぶん、あなたのことはさっぱりあきらめて、友達としてやっていく自信あります。

そのバーテンダーさんが「長文はダメですよ」というのでこの辺で終わりにします。

やっぱりここまで書いてしまって、「ああ、私、もうあなたのこと、かなり好きになってしまってるんだ」ってことがわかってきました。ごめんなさい。たぶんもう大好きです。

でも、ダメだったら、私の勘違いだったら、早めに教えてください。今ならまだ、この恋、あきらめることは出来ます。

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「このシリーズやめようと思っているのですが」です。