自分の字のことと、直筆原稿をそのまま印刷という面白い試みの「はなはなし」のこと

僕、料理が全然出来なくて、たまに見よう見まねで作っても、妻と娘に「不味い」って言われるんです。

で、妻が「料理に必要なのは大胆さと繊細さ。あなたは大胆さはあるけど繊細さがない」って言うんですね。

これは小さい頃からよく言われてまして。

小学生の頃、ほんの短い期間、お習字を習ったことがあるんですね。

で、僕の字、すごく大胆らしいんですけど、全然繊細さがないらしいんです。

こういうのって大人になっても変わらないものですよね。

で、そんな僕の「字」なのですが、なんかもう下手で恥ずかしいんですね。ちなみに父が全く同じ字を書きまして、「ああ、こういうのって遺伝なんだ。もう仕方ないんだ」って思いました。

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ところで、「はなはなし」という歯科医院さんだけに配布されるフリー・ペーパーがありまして、そのフリーペーパー、作家が原稿用紙に手書きで書いたのを、そのまんま印刷して配布するという面白い試みをやっているんです。

これ、面白いと思いませんか?

インターネットが普及した今、あえて手書きの原稿をフリーペーパーにするのってすごく「アナログ」で良いですよね。

もし僕が今、「何か雑誌を作って」って言われたら、この方式を真似して、全部絵から広告から何から何まで全部「手書き」にした雑誌を作りそうです。

だって、色んな作家や音楽評論家の「手で書いた字」って見たくないですか?

もちろんレコードジャケットやアーティストや料理も、イラストです。

うーん、見たい読みたいです。

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でも、この僕の字が印刷されて、全国の歯医者さんで配られるってマズいでしょ、って思いますよね。

担当の編集者さんにもそう言ったところ、「いや、林さんの字、見ましたけど大丈夫ですよ」とのこと。

ちなみにこのフリーペーパー、谷川俊太郎とか吉本ばななとか、すごい人たちが書いてるんです。

うーん、こんなチャンスは受けるしかないなと思って、書きました。

妻に「さすがに僕のこの字はちょっと下手すぎだよね。失礼だよね」と言ったら、「うーん、下手だけど味があって良いんじゃない」とのこと。ほんとかなあ…

今だけ、ネット上にあがっています。期間が終われば削除されます。ちなみに次回も僕でして、そちらは「娘の小さい頃の話」でして、僕、娘のことってめったに書かないのですが、ちょっといい話なので、そちらもご期待ください。

→ http://www.mic.jp/hanahanashi/#current

どうしても紙でほしいという方、いないとは思いますが、こちらの医院さんで入手可能です。

→ http://www.mic.jp/hanahanashi/list.html

あと、bar bossaにも少しだけあります。ほしい方は声をかけてください。

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bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb


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