21世紀以降の好きな音楽

編集者をしている友人から「林くんが好きな今の音楽の紹介だったら、みんな興味深く読むんじゃないかな」と提案してくれたので、そんな話。

まず一人目。僕は中島ノブユキが好きです。

HMVの有名バイヤー山本勇樹さんの言葉で中島ノブユキを評して「60年代のビル・エヴァンスとアントニオ・カルロス・ジョビンを体験できなかったけど、僕らの時代、そして日本にはこんな素晴らしい音楽家がいる。」というのがあります。本当にそうだなあと思います。

もうビル・エヴァンスやジョビンの新譜は聴けないけど、中島ノブユキの新譜が同時代体験として聴けるって本当にすごいことだと思ってます。

中島ノブユキ、知らない方のために解説しますと、大河ドラマ「八重の桜」の音楽を43才の若さで担当し、ジェーン・バーキンのワールド・ツアー(27ヶ国74公演)の音楽監督/ピアニストも担当しています。2015年2月14日公開予定の『悼む人(堤幸彦監督)』の映画音楽も担当しています。

誰か個人の方が勝手に作ったPVですが、こちらをどうぞ。

次は僕の専門のブラジル音楽ですが、サンパウロのエドゥアルド・グヂン周辺が好きです。

ブラジルを説明しますと、まずリオ・デ・ジャネイロは古都です。昔、首都があって、人が温かくて音楽の都です。京都、関西方面に似てます。バイーアという北の地方がありまして、昔、奴隷貿易の拠点でもありました。ブラジルで「北」ということはすごく暑いところです。カエターノ・ヴェローゾやジョアン・ジルベルトはここ出身です。沖縄とか九州とかだと思ってください。そして、サンパウロという南米最大の都市があります。東京と思ってください。

このサンパウロにエドゥアルド・グヂンという「ジョビン+エルメート÷2」と評されるアーティストがいまして、その周辺が面白いです。

トニーニョ・フェハグッチというアコーディオン奏者が大注目です。

パウロ・ベリナッチという全世界的に有名なギタリストもいて、この人も良いです。 

今、世界で一番好きな女性歌手で、モニカ・サウマーゾという人がいます。 

この動画も面白いので是非。 

アルゼンチンのカルロス・アギーレも好きです。実はこの人、bar bossaでシークレット・ライブのようなものをしてくれたことがあって、少しお話しました。ちなみにアルゼンチン人の彼はブラジルを旅したこともあり、ブラジル音楽がすごく好きということで、僕とはポルトガル語で話しました。そこで印象的だった言葉は「音楽的にミナスとパラグアイとウルグアイとアルゼンチンは繋がっているんだ」というものです。韓国と日本と沖縄と台湾と中国の関係のようだなあ、なんて思いました。

この曲、決してキャッチーではないのですが、僕が「ガツン!」とやられた曲です。 

キケ・シネシとの演奏も聴いてみてください。 

アルゼンチンだとディエゴ・スキッシも好きです。いわゆる「タンゴ」というカテゴリーなのだとは思うのですが、ディエゴ本人はジャズや現代音楽、最近のテクノとかもすごく好きなんだと思います。この人のバンドはもう演奏能力の高さにビビリます。僕はライブとか念願の来日公演とかってあまり興味はないほうなのですが、この人は目の前で聴いてみたいです。

これが一番伝わるでしょうか。 

ルシッド・フォールという韓国のSSWも好きです。「韓国のオザケン」と説明しているのですが、インテリでスイスのローザンヌ大学で博士号もとっています。ブラジル音楽のファンで、シコ・ブアルキの本も韓国語に訳しています。

ベスト・アルバムのダイジェストがありますので、こちらを聴いてみてください。1曲目の「あなたは静かに」で「ガツン」とやられました。 

他に国内盤が出ているアルバムは「花は何も言わない」です。バックはみんなアメリカのバークリー出身です。 

ルックスが見たいという方いらっしゃると思います。こんな感じです。 

ちなみに今はベストは売り切れてまして、「花は何も言わない」はまだあります。 http://goo.gl/KjY9zv

ちなみにルシッド・フォールさんも、bar bossaの近所のロス・バルバドスさんに連れて行ったら気に入ってくれました。ロス・バルバドスさんの壁にルシッド・フォールさんのサインがありますよ!

#コラム #音楽

元ロッキングオンジャパンの兵庫慎司さんがこんなツイートをしてくれました。兵庫さんありがとうございます!

飲食店って本当に面白いなあって感じの本を出しました。『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』 https://goo.gl/oACxGp

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「ウインドウズの更新」です。

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