左巻き左打ち EXAKTA Varex llb
外観がとても独特な、東ドイツのIhagee社で製造された一眼レフカメラです。
発売が1963年ですが、同じ時期のNikon Fなどと比べてしまうとクイックリターンミラーではなく、不回転式シャッターダイアルでもないなど、やや古い設計のカメラです。
しかし、日本製のカメラとはまた違った魅力があります。
ボディの塗装にはやや光沢があり高級感があり、カメラ底部は3つの足で安定して置くことができます。
■特徴
なんといってもフォルムが独特です。
マウント部分から両端まで直線的な形状で、上から見ると左右対称の台形となりとても美しいです。
軍艦部左側には巻き上げレバーやシャッターダイアル、フィルムカウンタなどがあります。
シャッターボタンも左側マウント横にあります。
主要な操作は全て左側という珍しいカメラです。
巻き上げ角度も大胆です。
一般的なカメラなら約120度~180度ですが、約300度回す必要があります。
ここから始まって
ここまで回します
軍艦部右側にはスローシャッターとセルフタイマーを兼ねるダイアルがあります。
■エクサクタマウントレンズ
レンズにもまた特徴があります。
自動絞りレンズにはボタンが付いていて、ボディ側マウント横のシャッターボタンと連動します。
レリーズ前は常に絞り開放で、半押しで絞りが動作し、さらに押し込むとシャッターが切れます。
※自動絞りではないレンズもあります。
■フィルムカッター
フィルム室にカッターが付いていてフィルムを切る事ができます。撮影した分だけ先に現像したいときにとても便利です。
…と言いたいところですが使ったことないです。
なので、実際にフィルム切ってみました。
裏蓋開けてみないと結果がわからないのでドキドキです。
左側に空のパトローネをセットして巻き上げできるようにします。
蓋を閉めて好きな分だけ撮影したら、カッターでズバッとフィルムを切ります。
蓋を開けてみると…(フィルムを巻き上げてから開けてください)
引っ掛かることもなく綺麗に切れました。これでいつでも撮影をやめることができます。
…最後まで撮りきったほうが楽です。
■まとめ
露出計は内蔵されていなく完全マニュアル撮影なので、のんびり、じっくり撮影できます。
ただ、エクサマウントのレンズはあまり見かけないですね。見つけたら手に入れておくのが良いと思います。ボディは後からでも良いのです。
人とは違うカメラがいい!という方に使いこなして欲しいカメラです。
■Varex llbで撮影
ウエストレベルファインダーで水平とるのは苦手です。
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