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身あがりに


身揚がりに
ひとり寝覚めの
夜寒かな。

加賀千代女

この句を選んだのは、夜寒よさむが詠まれているからです。

狂った夏に追われて、秋までもが暑い。

それでも夏が休む夕暮れ、秋は一息ついて夜寒となってゆく。

千代さんは、遊女の独り寝に夜寒を重ねた。

秋の一日をのんびり過ごし、すっかり夜が更けると、寒さに起こされてしまった。

ただそれだけの句であるけれど、想像に火を付けられた。

彼女は今日一日、愉しく過ごせたろうか、一緒に休んだお仲間がいたのだろうか、と。

これからしばらくは、まだ夜着も薄く、夜寒いことでしょう。

風邪ひきには、くれぐれも注意して下さいね。

それから子どもたちは、夢の中でも遊び回っています。

独り寝覚めた夜寒には、

子どものお布団を着せ直してあげて下さいね。

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