見出し画像

留守番防止条例

埼玉県議会、虐待禁止条例改正案可決のニュース。

「子どもの留守番は放置で児童虐待だ」とする虐待禁止条例の改正案が、埼玉県議会に提出され、6日委員会で可決しました。

これに対し、反対の声が広がりました。

10日、改正案を提出した自民党県議団は「県民はもとより全国的に不安と心配の声が広がった」などとして改正案を取り下げることを明らかにしました。

NHK

つい先ごろわたしは、
子育て中のおかあさんを国家公務員としては、
そんな記事を書いたばかり。

問題のベースには、子育て資金のことがあると思うのです。

生活資金を稼ぐため、
より多く消費できるようにするため、
目的は違っても、1億総活躍社会という号令によって、
子育て期のお母さん方も就労している
専業主婦であることに、肩身の狭い思いをする人もあるようです。

保育園、幼稚園、小学校低学年の子に、
ひとりでお留守番させておられる方は、
あまりおられないとおもうのですが、いかがでしょうか。

先ごろ、この年齢に該当する幼児が、
マンションのベランダなどから転落してしまう事故、
報道がなされていました。

また、状況は全く違うのですが、
幼稚園の送迎バスに置き去りになる子、
買い物で車中に放置される子がいました。

あり得ないことが起きてます。

慢性的に、一人でお留守番させている事が問題だろうか。

反対や批判の意見
「放課後児童クラブに入れない待機児童も多数いる中で、
預け先がない親をさらに追い詰めることになるのではないか」
「出勤が朝早くて見守りたくても
留守番させて出勤せざるをえないケースなど
日常でよくあるケースが条例違反となるのでは」
「ワンオペでやむをえず留守番させなくてはいけない親の負担が増す」
「誰もが住みやすい、
子育てしやすい埼玉県のバランスを崩してしまうもので、
ニュースで知った県民からは、さっそく不満や批判が出ている。
審議を継続にすべき。結論を出すことは時期尚早」

NHKまとめ

これに対する反論です。

埼玉県議会 自由民主党議員団
「すぐに駆けつけられる状態が確保されないかぎり放置と考える」
「待機児童が解消されるように、県が市町村と連携して努力するべき。
置き去りや放置から悲惨な事故が起きている事実があり、見逃せない」
「細かい距離や時間の問題ではなく、子どもの視点にたって、
子どもを危険な状態に置かない、
放置しないという社会的機運を高めていくべき」

NHKまとめ

事故防止の観点からの論議ではなく、

わたしは、渦中にあるこどもとお母さんを中心に論議すべきだと思うし、
具体的に、
どうすれば子どもを危険な状態に置かなくてよくなるのか
その視点で作られた条例案であったのか、
それとも、議員団がおこなった調査を分析した結果で作られた案なのか、
そこにも問題がありそうです。

当事者の希望が十分聞かれていない可能性を感じます。

校則問題と似て、
おとな(上から)目線で良かれと判断した結果が、
かえって当事者である子どもとその親を苦しめる、
そのような状況ではないのだろうか。

そこに少子社会解消のヒントがあるかもしれません。

高齢者人口が増えることは、問題ではなく、
医学や公衆衛生などの進歩が大きく貢献しているはずです。

問題は、生まれてくる子の数が少ないから、
結果として日本人の平均年齢が上がっていくわけです。

では、どうして生まれてくる子の数が少ないのか。

子育ての大変さは、実際に体験するまで分からないと思うのです。

子育てに要する資金の大きさについても、実感することなくいるでしょう。

そう考えると、子育てのしくみのひとつである家庭を作る、
そのための結婚を希望する人の数が減っている、
そのような現実があるのではないでしょうか。

なぜ結婚することを避けるのでしょうか。

もしかすると、
現代人の価値観と、
現在の民法が定める、つまり、社会常識としての結婚観とが、
合致していないためだと考えられるのですが、いかがでしょうか。

結婚して得られるメリットより、
結婚せず、便宜的に事実婚を続けていて得られるメリットが変らない、
あるいは、結婚しないで過ごす方が、
より良いと考えているのかもしれません。

その理由の中に、もしかすると、
触れることが避けられているだけで、婚姻関係に縛られない、
エンターテインメントとしての性生活
そのような価値観があるのではないでしょうか。

つまり、自分の幸福を追求することが、
子どもを育てたいという本能的、社会的な欲求よりも大きい、
そんな人たちが、自然に育つ社会になっているのかもしれません。

さて、この分析があたっているとしたら、
どのような解決策を考えると良いのでしょうかね。

サポート、ありがとうございます。もっと勉強して、少しでもお役に立てる記事を送りたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。