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立春の卵

70年ほど前、丸みを帯びて通常では立つはずのない卵が立春に限って立つという噂(うわさ)が世界を駆け巡りました。それを受けて、中央気象台(現気象庁)の技師らが卵を立てるのに挑戦するという記事がのりました。戦後すぐ、1947(昭和22)年の事です。

当時、この話を新聞で読んで科学の立場から調べたのが、物理学者の中谷宇吉郎博士(1900~62年)です。中谷博士は石川県出身で、雪の結晶を顕微鏡で観察し分類したほか、36年に世界で初めて人工雪を作ることに成功した人です。

博士が書いた随筆は、下記、青空文庫で読むことが出来ます。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53208_49866.html

元本「中谷宇吉郎随筆集」岩波文庫

文中に、やはり卵に関連した話が出てきます。
コロンブスの卵の話です。

「大陸発見なんて誰にでもできる」と言われたコロンブスが、「それでは卵を立ててみよ」と言うと、誰も出来ませんでした。そこでコロンブスは卵の尻をつぶして立てて見せたと言われています。今でも「コロンブスの卵」と言えば、「誰にも可能なことでも最初にあえてすることの難しさ」「人の気づかない点」を意味する慣用句として使われます。

コロンブスの卵

私たちの国、日本国は半世紀ほどの間、他の国と交戦していません。
しかし、
数百年に一度あるかないかの大きな震災が相次ぎ、水害や台風の被害、人災や犯罪によって、心を安んじることが出来ずに、毎日を過ごして居られる方が
この瞬間に居られる。
地球上では戦火が絶えず、また、特定の人たちの利益が優先されるが故に、虐げられている人がたくさんいます。
ACジャパンは、住む家がない人、食べるものが満足に得られない人、衣服をまとう事のできない人は、人類の75%にも及ぶと言っています。

立春の卵の話は、平和な暮らしを送っている私達だから耳にすることが可能なのでしょう。

ここで私たちは平和に感謝し、日々を苦悩しながら過ごされている方々を思いやる行動を忘れてはならないと考えます。

一見して不可能事

水鳥は一見のんびりしているけれど、
水面下では常に水をかき続けて、
同じ場所に浮かんでいます。

わたしたちの平穏無事もまた、
日々の努力の上に成り立ちます。

もしかすると、
努力を意識しないでいるかもしれませんが…

抱えている苦しさを、
見ない、意識しないようにしてるかも知れません。

それでは、いつまで経っても、
こころの平穏は仮りそめのまま。

いつ何時転覆して、
手の施しようのない事態に
陥るかも知れません。

立春だからこの機会に、
年末、
立冬からの75日をふり返ってはいかがでしょう。

そして今度は、次の節分、
立夏までに取り組むことを
決めてみるのも、一興かと思います。

わたしは何か、定職に就くことかな~

立春の卵


無理かなと思ったら、
そこで将来が閉じてしまいます。

やれるところまで、やってみよう。
そう思えたら、
今日やっておくことがつながっていく。

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