のとごと

人生に飽き飽きしていたころだった。

私はなぜか球場にいた。バットを打席に立っていた。私は状況が飲み込めずにいた。

天から声が聞こえた。

「明よ。お前に最後のチャンスを与える。お前は人生を無駄に生きすぎている。何の目標もなく毎日をただ生きるだけ、私は神として無駄な命を減らし新たな価値ある命を創らねばならない」

「はい?」

「お前に最後のチャンスをやる。お前が唯一人生で本気になった野球で生き様を見せろ。結果をだせたら生かしてやろう」

「なんだお前なに言ってんだよ」

明が生意気をほざく間に、マウンドに立つ男が投球モーションに入っている。
明はその男にどこか見覚えがある。
マウンドの男がボールを放つ。
凄まじいボールがキャッチャーミットにズドンとおさまった。
明はバットを振ることすらできなかった。
間違いないそうだ。
あのゆったりとした投球フォーム、浮き上がるような球筋、そしてこの球速。
平成の怪物、松坂大輔だ。
全野球人が憧れた伝説の男だ。明もその内の1人だった。

謎の状況と、人生を賭け打席、憧れの選手。
明は興奮していた。感じたことのないワクワク感に満ち溢れていた。

明が1人沸き立っている間にも松坂は二球目を投げる構えに入っている。

明も大きくバットを構えた。
凄まじいボールが投じられた。
明は力の限りにバットを振る。
かすかにボールいバットが触れた。

あの松坂のボールをカットしたのだ。
追い込まれてしまった。
だが、そんなことは関係ない。
明は沸き立っている。あの松坂と対戦している。あの松坂のボールに当たった。もうそれだけで明は興奮している。
この打席に人生がかかっていることなど、明の頭には毛頭ない。

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物語を描くのは疲れますね。
私が時折思い描いていた、物語を少し書いてみました。
初めて描くのでとても読みづらく申し訳ありません。
好評でしたら、続きを書いてみようと思います。

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