116ウスイロヒョウモンモドキ
ウスイロヒョウモンモドキは西日本の草原に生息しますが、絶滅が危惧されている蝶の1つです。
数カ所で保全活動が行われていますが、どこも厳しいようです。
年に1度の発生で、6月下旬から7月に発生します。
僕が行ったのは2007年で、当時は数がかなり増えていました。
1泊2日で初日は調査の手伝いを半日ほど行いました。
その日も少し撮影しましたが、掲載するのは全て翌日の観察会での写真です。
葉に止まる雄です。
こちらは雌で、雌の方が黒が発達しますが、分かりにくいかもしれません。
前翅の先端が丸みや腹部の形状などを総合的に見た方がいいかもしれません。
翅裏は幾何学的な模様で魅力的です。
上の開翅もそうですが、縁毛が揃った新鮮な個体です。
吸蜜は何度か観察できましたが、良い感じで撮影できたのは雌の一度だけでした。
花はオカトラノオだと思います。
前日も求愛を観察しましたが、この日の方がしっかり撮影できました。
雄は腹部を曲げて交尾しようとしていますが、雌は腹部を上げて拒否しています。
近年はかなり少なくなっているようで、どのような状況かは正確に把握できていません。
草原の蝶は生息地の減少や鹿の食害などで数を減らしている種が多いです。
中でも特に厳しい蝶ですが、なんとか僕が行った頃の状況に戻ってもらいたいです。
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