119ヒメギフチョウ

ヒメギフチョウは年に1回、4月頃に発生します。
春だけに発生するスプリングエフェメラルの1種です。
関東では群馬の赤城山の一部に生息しています。
保全活動の成果で増えてきましたが、近年は厳しい年も多いようです。
定番はカタクリでの吸蜜ですが、カタクリが咲かない産地や、少ない場所も多いです。
一番まともに撮影できたのは山形のギフチョウとの混成地での撮影です。

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ギフチョウに比べると赤や橙が少なく質素な印象です。
スミレやフキノトウも好んで吸蜜します。
スミレは背丈も低く、吸蜜時間も短いので、花の前で待たないと良い写真を撮るのは難しいです。
フキノトウではゆっくり吸蜜するので、広角でも撮影できました。

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翅裏はあまり撮影できていないので、羽化直後の個体を掲載します。
低い枝に登って翅を乾かしているところで、少しすると飛び立ちました。

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赤城山や長野の特定の産地では後翅の赤い斑紋が発達した個体が高い割合で発生します。
赤城山は一番近いので行く機会も多く、撮影した中では赤紋が発達した個体です。

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産卵は良い撮影チャンスに恵まれずに北海道での1度だけです。
腹部が暗くなっているので残念です。

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交尾も昨年が初撮影でした。
高い位置で証拠写真ですが掲載します。

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近年は赤城山以外に行く機会がありませんが、時期と天気が合えば連休に長野の方へ行きたいと思います。
交尾も産卵もしっかり撮り直したいです。

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