115クロヒカゲ

クロヒカゲは年に3回程度の発生で、5月頃に1化を見ることができます。
平地から山地の樹林や周辺で観察できます。
地味な蝶ですが、新鮮な個体は綺麗です。

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近似種のヒカゲチョウよりも翅表は黒っぽいですが、翅裏は似ています。
後翅の眼状紋の内側の暗色条が大きく湾曲するのが特徴の1つです。
前翅の眼状紋は通常は1つか2つ、3つの個体も見ることがあります。
この個体は4つなので、かなり珍しいと思います。
翅表の撮影機会は少ないですが、夕方にテリトリー行動する雄は比較的撮影機会があります。

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雄は前翅の内側につや消し状の部分がありますが、通常は目立ちません。
この写真では明瞭に見えていますが、光の条件などに恵まれたと思います。
吸水は1度だけ撮影しています。
おそらく、あまり気にしていないせいもあると思います。

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樹液での級汁も2回の観察です。
ヒカゲチョウに比べると樹液に来ることは少ないようです。

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吸蜜もあまり観察できない蝶で、3回程度です。
高原のマルバダケブキでの吸蜜です。

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産卵は2回撮影しています。
笹などイネ科の植物が食草です。
イネ科の植物への産卵はすっきり撮影するのが難しいですが、うまい具合に反対側から腹部の先端が見える形で撮影できました。

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交尾は未撮影です。
生息地へ行く機会も多いので、いつかチャンスに恵まれるのを期待しています。

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