066ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミは平地から山地で発生するゼフィルスの1種です。
平地では発生の早い場所では5月上旬から羽化が始まります。
シジミチョウの中では少し大きめで、翅裏は白い地色に黒い斑紋が並んでいます。
栗の花が生息地にあれば好んで吸蜜します。

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食樹はイボタノキで、発生する頃に花も咲きます。
栗ほど吸蜜は観察しやすくないですが、イボタノキの花でも吸蜜します。
何度も撮影していますが、擦れた個体が多く新鮮なのはこのときだけかもしれません。

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新鮮で綺麗な雄の開翅は昨年にやっと撮影できました。
なかなか翅を開きませんが、早い時間や曇りの日がチャンスです。
薄い紫に小さい白が綺麗です。

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新鮮な雌は最近は撮影できても半開翅くらいです。
かなり前ですが、羽化直後でほとんど飛べない雌の開翅を撮影しています。
雌は白い面積が大きく華やかです。

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羽化直後で蛹に捕まっている個体も撮影したことがあります。
葉を丸めた中で蛹化しているので、蛹殻が分かりにくいのが残念です。
ほぼ翅が伸びた状態です。

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このときは別の撮影もしたかったので移動しました。
せっかくのチャンスなのでじっくり観察すれば良かったですね。

雄の活動時間は夕方で、薄暗くなると活発に飛び回ります。
よく行く場所は個体数も多いので毎年乱舞が観察できます。
その状態になると撮影は難しいのですが、白いものがあると雌だと思って確認します。
アワフキムシの巣や白い花、白い蛾などです。
これは画質は良くありませんが、白い蛾に絡んだところです。

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産卵は何度か撮影していますが、大部分が角度が悪かったり葉などが被ってしまったものです。
今年はやっとすっきりとした形で産卵を撮影できました。

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産卵は複数の卵を産むことも多いので、撮影時間は余裕があります。
このまま卵で越冬して新芽が出る頃に孵化して成長します。
比較的ゼフィルスの中では交尾を撮影している人も多いのですが、チャンスに恵まれません。
いつか撮れると思っているうちにかなりの年数が経ってしまいましたが、交尾は運次第なので難しいです。
追記です。交尾を撮影できたので掲載します。

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