消費税、増税?減税?

皆さんは、消費税についてどのように考えていますか?
昨年10月、消費税率が10%に引き上げられましたが、これは正解だったのでしょうか?

一緒に考えてみましょう。

消費税について考えるにはまず、"インフレ"と"デフレ"について理解しなくてはなりません。

因みに、日本は1990年代後半以降、ずっとデフレ続きです。
なんとなくインフレはいいことでデフレは悪いことだ、という印象を持っている方が多いと思いますが、ここで正しく理解しておきましょう。

インフレとは、「供給不足・需要過剰」で、物価が上がること、言い換えれば、「お金の価値が下がる」現象のことです。
デフレはその逆で、「供給過剰・需要不足」で物価が下がり、「お金の価値が上がる」現象のことです。

つまり、インフレ時には、皆がお金よりモノが欲しい状態になり、デフレ時には、皆がモノよりお金が欲しい状態になります。
デフレの何が良くないかというと、まさにこの状態こそが問題なのです。

「モノよりお金が欲しい」ということは、人々はお金を使いたがらなくなります。すると、消費が落ち込み、世の中にお金が回らなくなります。ということは、企業の利益も減り、労働者の賃金も当然下がるので、更にお金を使いたがらなくなってしまいます。これを"デフレスパイラル"といい、どんどんと悪循環に陥ってしまいます。

では、どうすればデフレを脱却出来るのでしょうか。その為に考えられる策の一つとして、消費減税があります。

消費税を減らせば人々の消費を促すことが出来るので、需要不足を解消するのに役立つというわけですね。
他にも、金融緩和や、産業保護、財政出動など様々な策が考えられますが、今回はとりあえず消費税の話なので置いておきます。

「消費税を減らしたら社会保障費はどうなるんだ!」という意見をよく耳にしますが、実は、消費税による税収はほとんどが社会保障費には充てられていません。
しかも、仮に消費税で社会保障費を賄っていたとしても、消費税がなくなっても何の問題もありません。

何故なら、日本は自国の通貨である円建ての国家だからです。つまり、お金が足りなくなれば自分たちで作ればいいわけです。極端な話をすれば、仮に全ての税収が0でも、その分お金を作ればいいだけです。ただし、勿論そんなことをしてしまうと、忽ち世の中にお金が溢れ、ハイパーインフレと呼ばれる状態になり、お金は紙切れになってしまいます。だからこそ税金があるのですが、慢性的なデフレである日本が消費税などでちまちま税収を稼ぐ必要など皆無なのです。

さあ、消費税の意味のなさが少しは分かっていただけたでしょうか。
先程も述べたように、デフレの時には本来なら消費減税をするべきなのです。しかし、消費税率は上がり続けている。このことに疑問を持たなくてはなりません。
ましてや、現在のコロナ禍により経済は前代未聞の落ち込みを見せています。今こそ、消費減税が必要です。私は、消費税そのものを一度ストップするべきだと思います。

考えてみてください。もし今10%の消費税が、ある日から0%になったら?
それは、全ての商品が10%オフになるということです。そうなれば、当然消費行動は促されますよね?今の日本は、「経済を回せ」と言っていも関わらず、その対策の最適解とすら言える消費減税を行なっていません。

このことに対して、「おかしい」と思うことが大切です。今の時代、国民が声を上げやすい時代だと思います。
みなさんが1人でも多く、消費減税を声高に叫んでいけば、きっと偉い人たちに届くはずです。

みんなでこの国を変えていきましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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