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えねーちけーアーカイブス #110 夢オチである、猫の話

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第110回は「夢オチである、猫の話」。

 作品背景を説明する。

 こんな夢を見た。
 腕組をして枕元に坐すわっていると、仰向あおむきに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。

夏目漱石「夢十夜」

 この書き出しを使ってあとは自由に書く、という遊びを文芸サイトでやったことがある。当時は「セミマルヒヨケグモが寄生するのこと」というのを書いた(このアーカイブではまだ取り扱っていない)のだが、この書き出し、妙に気に入って「もう一度やってみよう」と思って猫の話に絡めた。猫と暮らさなくなってずいぶん解像度が下がっているが、まだこの頃は猫と暮らしていた。

 書きたいものが書けている。今読んでもいい空気感だ。当時はあんまり手応えを感じなかったが、配置されるものの調和バランスがとれていて、お、やるじゃん、と自分で思った。
 が、「いい空気感」以外のものはないのでこの辺で見返しておくのが関の山だとも云える。

みなさんのおかげでまいばすのちくわや食パンに30%OFFのシールが付いているかいないかを気にせずに生きていくことができるかもしれません。よろしくお願いいたします。