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えねーちけーアーカイブス #136 七日香奠

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第136回は「七日香奠」。

 えー、最近見なくなった車両にバキュームカーと霊柩車があるのですが、バキュームカーはここ数年内に吉祥寺駅の前で見たことがある。霊柩車見なくなりましたね。法が変わったのではないかというくらい見なくなった。

 しかし、この作品を書こうと思った動機のようなものが思い出せない。エピソードのひとつ一つを見ると、いろいろな人の実話をぺたぺたと切り貼りしてあるのが(書いた本人だから)わかるのだが、この「葬式が続く」つまりは「最近見なくなった人を強制的に思い出し続けねばならない」というシチュエーションが面白かったのかな。面白いとは思うけど。
  ただ、こうして日常に送っていくうちにも、それぞれの人生は消費されていって終わっていくものもあるのだ、という淡々とした空間認識が――これ、止めたほうがいいかもなあ。淡々さは混沌への畏怖心の裏返し、みたいな?

 最終的に「口座に金がなくなった」というのはわりとないようである話だ。自分だったらどうするかな。葬式なんか「道に迷ったから」くらいの理由でいかなくてもいいのかもしれない。となると「金がなくなったから」でもいい。とにかく、「縁がなかった」と割り切ってしまえばこっちのもののような気もする。それぞれの人生が、交わるかどうかの話だ。
 また淡々と終わっていく。

みなさんのおかげでまいばすのちくわや食パンに30%OFFのシールが付いているかいないかを気にせずに生きていくことができるかもしれません。よろしくお願いいたします。