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えねーちけーアーカイブス #61 鬼灯

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第61回は「鬼灯」。

 奇しくも前回は猫の話、今回は犬の話だ。
 「語り手は犬であるが本編では一切明かされない」というのは柳瀬尚紀が訳していた『ユリシーズ』第12章のアレだし、文章中のモーションの付け方はだいぶプルートの影響が強い。あの当時のディズニーのアニメ班の観察力は今でもすごいなぁと思うのですが、犬が対象を見つけて、興味を見つけて「遊べるもの」か「おれの敵」かの判断をつけながら対応していくあたりをなんとかなぞろうと、学ぼうとしている作品であるとは思われた。
 「鬼灯」、鬼の提灯だったかもしれないが、あのサイズの鬼の提灯だったとすると、あのサイズの百鬼夜行があったとしても別段不思議なことはない。

 で、こういう作品こそ「アニメでやれ」「漫画でやれ」となるン。漫画でやるとしたら岡野玲子あたりだろうか……。

みなさんのおかげでまいばすのちくわや食パンに30%OFFのシールが付いているかいないかを気にせずに生きていくことができるかもしれません。よろしくお願いいたします。