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えねーちけーアーカイブス #135 あおとみどり

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第135回は「あおとみどり」。

 上下編。
 やろうとしていることはわかる。小説を書こうとしていた。キャラクターがあって、相反して、ドラマが出来る、と、その一連の流れをやっていたら6,000字くらいになった、と、そういうことなんであった。
 それ以上のことがない、というのが課題である。なにかここでちょっとひとを感動させたり、唸らせたりというところに作為せねばならない。が、その作為ぶりが逆に目障りだから、なんだか中途半端に煮えきらない形にしてしまったのではないのか。
 それをリアリティと呼んでもいいが、単に腕がないだけであるとも思う。

 この話を突き詰めていくと、じゃあ理想とする小説の形とはなんだろうね、という話に至る。最近読んで面白かった小説、なにかありますか。ないな。人間的な深みをうんぬん、となるとサマセット・モームまで遡ってしまうのではないか。ぢゃああれでいいのか、というと今の時代ではちと高級すぎる気もする。そんなにスノッブな態度でいいのかという気もする。
 これはおそらく演技もそう。
 なにをベストと捉えてやっているかが、如実に作品の表情に出る。

 われわれは小説に感動させられたいのか。
 そうでもねえな、という態度だったときの作品。しらんけど。

みなさんのおかげでまいばすのちくわや食パンに30%OFFのシールが付いているかいないかを気にせずに生きていくことができるかもしれません。よろしくお願いいたします。