えねーちけーアーカイブス #147 小春病理

　ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第147回は「小春病理」。

第35回 1000字小説バトル

　語感だけでタイトルを付けている。このタイトルで作ろうとした曲があったが数年ほったらかしている。家の前に鳩がこの状態で落ちていたのは事実であり、そこから話を広げようとした結果なんだかわからないことになっている。
「人生成り行き」とすると、こういう事態もまま起こるということだ。
「人生成り行き」だからかならずうまくいくということではないんである。しょうむないことにもなり、いやむしろ普段がしょうむないからこそ、たまに上手くいったときの喜びたるや「おっ、ええぞ」といった具合で、そこまで人生に影響がない。

　それで「ヨシ」としている志のなさにこそ問題があるのではないか、という当然の疑問が生じるのであるが、どこかで「信念」とか「決意」とか「意思」の無機質さに対する不審というか諦めのようなものがあるんだろうなあとは考えている。
　そうはいってもサ、人間なんかぐにょぐにょのポヨポヨで、しょうむないものなんぢゃいの……とサ。たまたまある角度から見たら格好良く見えるだけで。

　都会の鳩がなに食ってあんなに巨きくなるのかには興味がある。

　あ、表題「小春病理」というタイトルだけは気に入っているので、誰か使えそうという方がおらっしゃったらもっといい作品につけてくれると嬉しいな、とは思った。