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〈はしがき〉生きなぐり〜曲解説と談話〜

特報が入った。
寡作でお馴染みの菊池万博氏が実に1年ぶりとなる新作を発表するとのこと。
題名はその名も“生きなぐり”。相変わらずの重い腰を上げた氏の新作とは如何なる物なのか。今回は弊誌に〈はしがき〉と称され届いた、今作の解説文と氏本人による談話を紹介する。発表に先立ってご一読頂ければ幸いである。

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“生きなぐり”は菊池万博による楽曲。
作詞作曲は2023年5月3日に為された。最初期のデモ音源(参照①)には、メロディの骨子はあるものの歌詞はなかった。恐らくビートルズの“マギー・メイ”の影響を受けたものと思われたが、万博本人は「その時Let It Beは聴いてないはずだ。」と不機嫌そうに否定、さらに「確かその時分はジョージのパイレーツソングの動画をたまたま見たような、そんな気がする。」と言い淀みながら続けた。
その日の内に歌詞が付けられ、2番目のデモがInstagramに投稿される(参照②)。
その後数ヶ月に渡り弾き語りでの演奏を経て曲のイメージを固め、同年8月中旬よりレコーディング開始。全ての楽器の演奏、ミキシングを氏本人が手がけた。
また、歌詞付けからレコーディングの間にTwitterがXに名称変更された為、一部歌詞が変更された。

参照①

参照②

以下、万博談話
「この曲を書いた当時、思うように作品が出来ずムシャクシャしてたんだと思う。するとどうだろう、用も無いのにTwitterを開いては閉じ、次の瞬間にはInstagramを開いては閉じ、眠る前にはYouTubeのショート動画なんかを頭が飽和するまで眺める。自分の周りにはもっと大事にしたいものが山ほどあるというのに、だ。
そんな自分に嫌気が差して文字通り15分で“書きなぐった”んだ。だから曲名も“生きなぐり”にしたのさ。でもこの曲を聴いてドキリとする人も多いんじゃないか?
ああ、あれ(TwitterがXに名称変更された件)は全く面倒な事件だったよ。歌い慣れた歌詞を変えるなんてね。あまりに馬鹿らしい出来事だったからそのままにしようかとも思ったけど、結局変えた。でもあれがこの曲の皮肉っぽさをさらに引き出してくれたから今となっては感謝しているよ。」

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今作は2023年11月30日に配信開始、ミュージックビデオの公開も予定されている。

今作ジャケット (題字 菊池万博)

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