何故大企業の新規事業は失敗するのか
大企業の弱点は事業の硬直性、ベンチャーの弱点は資金力のなさであるとするなら、その双方の弱点を補い合う座組として大企業の新規事業というものがあります。事業領域を自由に設定しつつベンチャーの欠点である金や人を強力に投入可能なのです。表面的には極めて強力に見えませんか?
一方で結果だけを見ると大企業の新規事業はあまり筋が良くないことが多いのは皆さんも感覚的にご存じではないでしょうか。その通り、実際にその様な結果になっています。
この表面上とても優れた取り合わせが実際には上手く行かないのにはちゃんと理由があるのですが、これが言語化されている所というのはあまり見たことが無いので、今回過去の経験も踏まえてその試みをしてみることにしました。尚、実際の事例(社名)や関連する社則・内部情報等は一切なく、見てきた事例で失敗していく過程になるべく規則性を見出し、6項目に絞ってまとめてみました。
1:●●●が●●●●な●●である。
↑(後段で記載)
前文で記載の通り、大企業における新規事業の局面ではそのネームバリューと資金力を活かしてその道のプロを外部人材として雇ってきているケースが多い様に思います。以前別のnoteでも書きましたが、新規事業が成功する為に絶対に必要な要素である、専門性という切り口では抑えられているのですが、それでは何故それで事業が上手くいかないのでしょうか。その答えは、外部からプロを雇ってきていても、
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