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【#2023】1年間、毎日欠かさず、日記を書き続けるということ。


いや〜3日坊主選手権長野県代表のわたしが、まさか1年間、何かを続けられるとは思っていなかった。でも、続けられた。やり遂げられた。




何故、「1年間日記を書く!」と決めたか。きっかけは、わたしの尊敬するカイロプラクターの先生から聞いた話だった。
先生のお父様はもともと、村議会議員を長年勤めている方で、そんなお父様は、「日記をつける」という習慣を長いこと続けているそうだ。もちろん今でも。
先生はお父様のその習慣を尊敬していて、「俺もなかなか『続ける』ということができない人間だから、親父の日記については本当にすごいなと思ってる。あの人、もう何十年分も書いてるからね」としみじみ話してくれた。

先生や、その師匠に当たる先生、その他大勢の先生の口からも、「続けることの大切さ」は何度も聞いてきた。「何を続けるか」にフォーカスすると大変なこともあるから、「簡単なことでもいいから、まずは『続けること』が大事」とも。

わたしはもともと、「書く」ということが好きだった。根っからの文系のわたしは、作文を書いたり、感想文を書くのが大好きで、ときには自分で物語を創作したこともあった。
多くの先生方から話を聞いてきて、「何かを続ける」ということをやってみたいな、と思っていたわたしにとって、「日記を書く」ということは、なるほどちょうど良いタスクだったのだ。

書くことは好きだし、これならできそう。でも自分は相当な飽き性だし、できるだろうか。

不安に思いつつも、でもどうせ書くなら日記だけじゃなくて、スケジュールも書き込めるようなものがいい、と探していた中でわたしが出逢ったのが『ほぼ日手帳』だった。

オリジナルやカズン、普通のサイズの手帳でなく、何故weeksを選んだか。それは、去年の挫折による思いがあったからだ。


実家から送られてきた玉ねぎを、ひとつ丸ごと使ったスープを食べながら、後ろのメモページのひとつひとつの方眼に字を書き込んだり。




実はわたしは、2022年に、既に「1年間日記を書こう」と決めていた。B6サイズの某可愛い手帳に一目惚れし、これなら書き続けられそう!と思っていた。

だが単純に自分は、マスが大きければ大きいほど、「埋めなきゃ…!」と思ってしまう質であることに、後になって気づいたのだ。
その手帳はweeksと造りが似ていて、左側は1週間の予定、右側はメモ欄になっていたが、いかんせんB6サイズ。
まあまあ大きく、特に書くことがない日なんかは、空白がまあ目立つ。そしてそれを見て、また「埋めなきゃ…!」と思ってしまう。それがプレッシャーになっていたのもある。


それでも頑張って毎日日記をつけていた、そんな中、祖父が亡くなった。あんなに元気だった、わたしの大好きな祖父がもういないという事実は、わたしにとてつもないショックを与え、「書く」ということに使うエネルギーすら奪ってしまった。(そのときの私感はこちらの記事にある。某舞台の感想と共に、わたしの祖父に対する思いが記録してある。)
だから去年の、2022年の日記は、4月2日からずっと、白紙のままだ。

その挫折があったからこそ、不安が拭いきれなかったのもある。





何か書くなら、マスが埋まるほどたくさん書きたい!でも大きすぎると、スペース=「それだけ自分が書けてない」と無意識にでも思ってしまうし、ちゃんと書けるか不安…。

そんなわたしにとって、weeksはまさに「ちょうどいい」手帳だった。
大きすぎない予定ページ、メモ欄に方眼もついているし、文字列が乱れることなく文章が綺麗に書ける!
原田マハさんのチョイスした、アンリ・ルソーの『夢』が表紙になった装丁。糸井重里さんがプロデュースされているということもあって、ユーモアとセンスが詰まった手帳。
飽き性のわたしでも、手に取り、眺め、1週間ごとにページを繰るときのワクワクを、この1年間感じ続けていた。


自分自身アートが好きということもあって、この色彩豊かな表紙に、一目で心奪われてしまった。
手帳を持ち歩きたい派のわたしにとって、このコンパクトなサイズ感もたまらない。



雨の日も風の日も、な〜んもすることがない日も、忙しすぎて睡眠時間3、4時間の中ほぼ寝ながら書いた日もあった。それでも一日も抜かさず、書き切った!

手帳初心者、何をどう書けばいいかも分からない中、取り敢えず書き始めたにしては、よくもまあ1年間頑張ったもんである。
でも、こんなわたしでも、何かを1年間続けられた。その事実が形になって残っているのは気分がいいし、これからも続けていきたいと思う。

2024年もまた、ほぼ日手帳weeksにお世話になる。来年度版は、牧野富太郎博士が描いたシハイスミレが表紙になったものにした。
牧野富太郎博士の名前は、失礼ながら初めて聞いたが、どうやら朝の連続テレビ小説『らんまん』の主人公だそうで。実際わたしは表紙のシックなデザインに惹かれて選んだのだが、そんな方だったとは。すごい(小並感)。
2023年にわたしが持ち歩いたデザインの色彩とはガラリと変わり、白と黒、二色の落ち着いたデザイン。こういうのもまた素敵である。


2024年の友。
これから開けるぞ!楽しみである。また1年間、よろしくお願い申し上げます。



何よりも、1年間、自分がどう過ごしてきたか。どうでもいい毎日が、1年経って読んでみると、かけがえのない日常だったことに気付いたりする。思い出が形になって、手元に残ってくれる。
その事実が、やはりどうしようもなく、わたしを机に向かわせるのだ。


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