絶対負けられない戦い
通勤(通学)電車って、だいたい同じ電車に乗るもので。
全くの赤の他人だけれど毎日見かける人がいたりする。
その中でもなかなか強烈なキャラについて書き留めておきたい。
年齢は50過ぎくらいの男性。
髪はボサボサ。服装はいつも一緒。
風体がちょっと変わっているが、それよりも何よりもとにかく挙動が変。
彼は電車に乗り込んでくると異常にキョロキョロ周りを見渡すのである。
なんだか落ち着きのない人だなあと当初思っていたのだが、実は彼は非常に冷静に空席を、いや「空席になりそうな席」を探しているのである。
自分も例に漏れないが、電車で座っていて自分が降りる駅になると、多少モーションが変わるものである。
例えば本を読むのをやめたり、いままでいじっていた携帯から目を離したり。
その微妙な差を感知するのにハンターのように全神経を使っているらしい。
そして、彼がひとたびそれを感知すると、まるでスラムダンクの桜木花道のように、周りの乗客をスクリーンアウトし絶好のポジション取りをして座席をゲットするのだ。
ちなみに、私は出勤の際は必ず席に座って通勤しているので、スクリーンアウトはされないものの、逆にロックオンされそうで、正直だいぶ鬱陶しい。。
今のところ彼に私の席を取って代わられたことはなく、
なるべく「ノーモーション」で下車するように努めているが、
「絶対座りたいおじさん」との「絶対負けられない戦い」
は毎朝のルーティンだったりする。。
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