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暖かい場所

 子供達の小学校の個人面談だった。

 娘は6年生。娘だって、色々なことが重なって学校に行かないという選択をする可能性はあったと思う。実際、「学校辞める」って言って1週間行かなかったこともあった。でも、娘は友達に恵まれていた。先生にも恵まれていた。バイオリンやバトミントンにも出会えた。

 息子の担任の先生や教頭先生は、学校に行けない息子を見捨てないでいてくれている。あれこれ考えてやってくれている。面談の番が最後だったので随分遅くまでお話しして、息子がグラウンドで砂埃の中サッカーしてた。サッカーのコーチは「学校行けなくてもサッカーは来い」って言ってくれた。

 帰りに学童のお迎えで帰る息子の同級生に会って、「息子のお母さんだ〜。久しぶりだね。」って声をかけてくれた。いつも学童で遊んでくれた女の子も「サッカー来てるんだね。明日は学校来れるかな?」って言ってくれた。

 なんか、みんなすごくあったかいな。

 息子の周りにはこんなにたくさん息子を想う人がいるんだ。みんなと同じにできなくても、うまくいかなくても、失敗しても、応援してくれる人がいるってことが嬉しい。

 私もそうだけど、つい自分を傷つける人のことを考えてしまう。その思考を自分のことを想ってくれる人の方に方向転換できたらいい。誰かが自分のためにしてくれたあれこれを大切にしてそれだけを持って生きていけたらいい。

 たくさんの暖かい想いに出会えて、気持ちが軽くなった。つい、色々考えすぎて辛くなってしまう私の悪い癖。大丈夫。こんなに暖かい場所にいるんだもん。

 

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