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パッとしない子

パッとしない子、読みました!

辻村深月さんのAmazonの作品です。


初めはわかりやすい設定でスタートしたものの、途中からは背筋が凍るようなストーリーでした。


特に、「パッとしない子」という言葉に込められた意味がすごかったです。

読んでいくうちに、知らず知らずのうちに誰かを傷つけていたことに気づいた主人公と、それでもなお、過去の自分の言動が信じられずに抵抗しようとしている姿に、他でもない人間らしさを感じました。

「言われた側は覚えている」なんて簡単な言葉で片付けてはいけない事実に、自分も目を背けないでちゃんと生きていかなければならないと感じました。


そんなことを思いながらも、ただの被害妄想の延長なのかもしれないという思いにもなりました。

記憶を改ざんしているのはどちらなのか、真実は分かりませんでしたが、みんな都合のいいように過去を書き換えては、それで誰かを傷つけていることもあるかもしれないなと思いました。

短いストーリーに込められた人間描写が凄まじくて、他の辻村先生の本も早く読みたいです。


読んでくださりありがとうございました🙇‍♀️

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