ドミノ
相手を催眠術にかけて操る男と対決する捜査官の話。筋だけ聞くとインセプションか?はたまたレミニセンスか?ノーラン兄弟の映画のようだが。観てみるとアクションなどに独特のキレがあり、ロドリゲス印なのだと感じさせる。スピーディな展開で観客をふりまわし、最後に「だまされた!」と思わせる構成もよい。私もすっかり騙された。
ここからはネタバレなので注意、敵が構築している虚構世界と現実世界のギャップもすごすぎて、ちょっと笑ってしまう。これはいわゆる「見立て」であり、この虚構を構築する作業がもう映画作りだと同じだと思った。
しかし、鑑賞後1日たって、ちょっと叙述的にどうなのかと思い直した。この件はBLACKHOLEに疑問を投げかけたりしたのだが、いまだにモヤモヤはしている。もうネタバレしているので言うが、この映画はいわゆる叙述トリックを使って、構成自体で観客をだます仕掛けになっている。そこにちょっとズルさがあるんじゃないのかと思っているのだが、これは別の記事でふれることにする。
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