BAD LANDS バッド・ランズ

安藤サクラ主演ということで気になっていたのだが、予告編の安藤さんめっちゃかっこいいので、鑑賞決定。結果、いやこれ面白いよ。安藤さんはもちろんいいし、他の登場人物もいい。それぞれのキャラクターが命を吹きこまれ、それぞれが愛される存在(敵も味方も)になっているのが本作の魅力だと思う。何しろ安藤さん演じる主人公ネリは、オレオレ詐欺の元締め(三塁コーチ)だよ。他の作品ではせいぜい中ボス(悪役の方)扱いじゃん。ところが本作では、誰もそんなこと気にしてない。自然とネリーを応援する側になっていると思う。サイコパスの弟にしてもだ。これはある意味おそろしいとも言える。それぞれの役者さんの力ももちろんある。生瀬さんは、どんな役でも持っているある種の軽さを捨て、ドシリアスな演技だし、宇崎竜童さんもいい。出色は、賭場の会計の林田役のサリngROCKさん。この人の目付きから仕草から、すごく怖いんです。この方なんと、これが映画デビュー作なんだそう。ちょっとこれは私的2023年助演賞最有力じゃないですかね。

ただ、この監督の原田眞人さんは、キャラクターを活かすのが上手な監督さんなんだとか。今まであまり観てこなかったが、要チェックや~

あ、この作品では舞台が大阪ということで、かなり訛りがきつく、正直聴きとりにくいところもある。だがそこはリアリズム優先ということなのだろう。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?