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#5【国際結婚】中国人の独身証明書の入手方法

こんにちは。

近々結婚することになりました。本人にその自覚は全くないですが、一応国際結婚です(※私は日本育ちの華僑でお相手は日本人)。みなさま、国際結婚に必要な手続きって知ってますか?日本人同士と同じで婚姻届を住民票のある区役所に提出すればいいんでしょ?と思っているそこのあなた!
これが、めちゃめちゃ面倒なんです(涙)特に幼少時から日本に住んでいて、中国にツテが無く、日本の華僑コミュニティにも何一つ属していない筆者のような情報弱者にとって。ちなみに本記事執筆時点で結婚できる見通しがまだ立っていません(笑)

私が住んでいる区では、日本で外国籍の人が結婚するためには、下記3つの書類が追加で必要になります。
① 婚姻要件具備証明書(すなわち独身証明書)
② パスポートもしくは国籍を証明する書類
③ 出生証明書
本記事では、私が実際に取得した「①独身証明書」の入手方法について述べたいと思います。ネット上に独身証明書の入手方法についての詳細な情報がほとんどなかったので、記事にした次第です。どなたかの参考になれば…!

※【注意】以下の内容は、コロナ禍下の2021年9月時点での独身証明の入手方法です。最新の情報はやはり中国大使館に直接電話するか、大使館のホームページやWechat、中国領事アプリ上で入手することをお勧めします。ちなみに筆者は中国大使館に直接電話して確認しました。03から始まる代表電話はつながる気配が全く無かったですが、婚姻担当の080~の電話番号は一回でつながりました。なお、担当者とのやりとりは中国語です(日本語も大丈夫だとは思いますが…)。

1. 事前準備

まず初めに外国籍の婚姻届提出時には、「婚姻要件具備証明書」の提出が求められますが、2021年9月時点ではすでに中国の国内法が変更になっており、「婚姻要件具備証明書」なる書類の発行は現在行っておりません!それに準ずる書類として今回筆者が入手したのは、(独身証明の)声明書の公証です。これは何かというと、「私は中国国内で誰とも結婚していません!」と書かれた書類(声明書)に大使館員の目の前で署名し、大使館側が「たしかに何月何日に誰々が中国大使館にきて、目の前で声明書に署名しました」という公証を発行する、というものです。なので、声明書と公証の2枚で1セットの証明書になります。
日本でこの方式の証明書は見たことが無いですよね。(自分が宣誓しているだけやん、という笑)東京では問題なく受領されると思いますが、地方の区役所の場合は問題ないか事前に確認しておいた方が婚姻届の提出当日にスムーズかと思います。
なお、大使館員には独身証明書が欲しいと言えば、話は通じます

当日必要なものは下記の通りです。
① パスポート本体と写真のページのコピー
② 在留カードとその表裏のコピー
③ 公証申請表(中国大使館ホームページからダウンロード可能。こちら
④ 現金3000円(申請費用として。念のため現金は多めに持っていきましょう。大使館入館時にかなり並ぶので、銀行にお金を下ろしに一回大使館を出るのは非現実的。)
【③記入時の注意点】
・すべて簡体字で記入しましょう。
・書き間違いは極力一から書き直しましょう。(二重線で取り消した箇所に当日拇印を求められました…)
・申請のスピードを選択する欄がありますが、すべて1週間程度の郵送対応だったので、空白で問題ありません。
・公証申請書の署名は先に書いてしまっても問題ないです。

2. 申請当日

中国大使館窓口は平日の午前中に開いています。手続きに非常に時間がかかるので、仕事のある方は当日半休or有休を取っておいた方が無難です。そして、必ず前後に連休が無い平日の朝10時までに大使館に行くようにしてください!筆者は1回目、9月の連休前後の平日の朝11時頃に行ったのですが、人が殺到したか何かでまさかの入場規制and受付終了になっていて、別日で出直すことになりました(涙)2回目は週真ん中の9:30頃に大使館に到着し、大使館外で20分ほど並んだあとパスポートを提示して無事大使館に入れました。

① 整理券の列に並ぶ(40分程度)
大使館に入った後、2Fに上がって整理券を受け取る行列に並んでください。1名の大使館員で対応していたため列の進みは極めて遅く、40分以上は立ちっぱなしで並んだと思います。自分の番になったら、必要書類をすべて提出してください。そうすると、書類チェックand初婚かどうか色々聞かれた後、独身証明用の声明書と郵送用伝票の記入と、金券3000円を1Fで買ってきた後に、もう一回(!)整理券の列に並ぶことを求められます。ちなみに大使館員の対応は総じてとても親切でした。

②声明書等記入後、整理券の列に再び並ぶ(40分程度)
声明書と伝票に必要事項を記入しましょう。声明書の署名欄は、大使館員の目の前で署名する必要があるので、必ず空白にしておいてください。なお、声明書の住所欄のみは、日本語での記入を求められました。記入が終わり、金券も買ったら、もう一回整理券の列に並びます。自分の番になって、再度書類をすべて渡す→先方チェック→問題なければ、この段階で初めて整理券がもらえます。ここまでで1時間半たちっぱなし(笑)最近デスクワークが多かったので、いい運動(?)になりました。

③窓口にて、独身証明書の申請(30分)
コロナ禍のせいか、窓口の担当者も1人です。席で30分程度待つと、ようやく番号が呼ばれて、すべての書類を提出します。不備がなければ、この段階ではじめて声明書にサインを行います。パスポートと在留カードを返してもらって、手続き完了!計2時間半近く大使館にこもっていました(笑)本などの時間をつぶせるアイテムはマストですね!

3. 後日

1週間ほど後に、自宅宛てに声明書+公証のセットが無事着払いで届きました。ただし、まだこれで終わりではありません。今回入手した書類は当然中国語で書かれていますが、区役所に提出する書類はすべて日本語でなければなりません
どうすればよいか?そう、翻訳業者を利用しましょう。ネットで検索すれば、いろいろ出てきます。今回筆者が利用した業者は、お問い合わせフォーム入力→先方から見積書が送付される→発注→先方から翻訳した書類+翻訳証明書が送付される(PDFでもOK)→料金後納、という流れで、1週間足らずで翻訳した独身証明書が入手可能です。翻訳業者は独身証明書に限らず、各国のビザ申請の際の必要書類の翻訳でお世話になることが多いです。

4. さいごに

以上が、中国人の独身証明書の入手方法でした。現在筆者は絶賛パスポート更新手続き中(婚姻届の2つ目の必要項目)で、こちらもネット上に詳細な情報がほとんど無かったので、パスポート更新が完了したら同じテイストで記事にする予定です。この記事が参考になったら、ぜひ「いいね!」ボタンを押していただけると嬉しいです!

ではでは。とけし

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