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息抜きの日の過ごし方

休むという概念がどこかよじれている日々。
休みの日だからこそ、できないことを山ほどやらないと気が済まない気がしていたし、実際今度の休みにはあれやこれや、あっちもこっちもやらなくっちゃって気張っていた。

ぼーっと休むっていうことができない人間だと思い込んでいた。

違うよね。そうしないように仕向けていただけだよね。実際にぼーっとした時間を過ごすとあとでもったいないと思ってきたから。

思いっきり今日は休む!←っていう言葉もまた頑張って休んでいる心の声が染み出している。

だからもうせめて何かに浸っちゃおうとアマゾンプライムの無料配信の映画をポチッとしてみた。悲しいのより、面白いのがいいな、笑えるやつ。と思って、最初はこれにしてみる。

「老後の資金がありません」主演:天海祐希

三谷幸喜の作品??ではなかったのかな。三谷幸喜も出ていたし、役者がとにかく役者揃いだったので話自体は深みはなかったけど、面白かった。ドタバタの舞台をみているようで面白かった。社会情勢としての流れも勉強になったし、2000万円問題についても解釈が面白かった。

原作があるよね。桐谷美鈴だったと思う。小説になっている話はたぶん小説の方が面白いとは思うけど役者揃えてたからノリが良かった。

これを一作目に選択した自分を評価してあげる。

さて二作目に入る前にちょっと内省をしてみる。

私はつくづく遊びという余裕のない人間なんだなあって思う。
何をやるにも遊んでないんだよね。どっかで「使命」とか「宿命」みたいなものに支配されている気がしている。

人から見れば遊んでいるように見える登山でさえ、そこに山があるから登るとまではいかなくても、山に登らないと息が詰まるというような違ったものに追い立てられて自然を求めて山に入っている。のんびりとくつろいで登ってはいないよね。

まずは山グッズを前日からしっかり用意して、ザックにきちんと詰め込んで、足りないものはないか、多すぎるものはないか確認をして、朝早くにアラームをセットして、昼ごはんの準備をして、水を用意して‥忘れ物はないか再確認。

それでも当日山についてみると、案外大事なものを忘れていたりする。登りはいいけど下りのためのストックとかを忘れていたりする。

それでも頂上にたどり着いた時の爽快感や、要所要所で見られる景色に心が洗われるから、やっぱり山にはまた登りたくなる。そして準備を怠り無くしてまた山には登るでしょう。

ぼーっとした時間とは違う。でも今日はぼーっとした時間を過ごすんだということも詳しく考えずに過ごす。

さて二作目はなにがいいかな〜って検索してみた。

こういう日は日本映画がいい。字幕を読みたくない。
黒木華と柄本祐主演の漫画作家の話。
「先生、私の隣に座ってくれませんか?」

なんとなく柄本祐の表情に突き動かされて選んでしまった。現実と漫画に描かれている世界との境界線がわからなくなっていく構成で、案の定、二人の主演の役者の演技が秀逸だったのでとても滑らかに最後まで観ることができた。

最後の最後まで騙されている話だったけど、許せないってことはこういうことなんだってひしひしと伝わってくる話。

ここでお茶を飲もう。
お昼の時間も過ぎてしまった。
とてもゆったりとした一日を過ごせている気がする。
こういう日があってもいいよね。

なぜだか涙が出てくる。

最近、Facebookで勝手に登場してくる犬と人との愛情溢れる動画の数々を見て、キュートすぎて思わず破顔してしまったりすることが多いんだけど、そのせいで夢にも私の大切だった犬や馬が登場してきて、これまたキュートな場面を醸してくれている。

この子たちに早く会いたい。
すぐにでも虹の橋を渡っていきたいって思うことが希死念慮だとすれば、私はよくそういう思いに取り憑かれてしまう。

さてこんな気持ちを抱えたまま三作目の映画にいこう。

娘が勤めているところの親戚である太宰治の話。

小栗旬主演の映画。そういえば以前観劇をしまくっていた時期に小栗旬のことを観劇仲間の間で「プチマロン」と呼んでいたなあと思い出す。どうでもいい話。

太宰治だし、ちょっとドロドロかもしれないけれど、希死念慮の人にはどうかと思うけれど、まあ見てみましょう。

「人間失格 太宰治と3人の女たち」

ブッブー。星三つの評価は妥当かと思う。小栗旬劇場でしかなかった。蜷川実花劇場か。
故蜷川幸雄氏の愛した役者を揃えた??沢尻を選んだのは蜷川実花でしょうけど。

蜷川実花の芸術性が先にあって、そこに人物を当てはめてさらにストーリーを当てはめたという順番な気がする。私としては星二つかなあ。まあ無料でなかったら観ない映画でした。

個人的には太宰治作品の中では「津軽」が好きです。

ここで小休止。カフェオレを作って午後のお茶タイムにする。
さて四本目はなににしようかな。やっぱり笑えるものがいいなあ。

大泉洋の名前を見てコメディだろうと踏んで選んだ映画。

「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」2020年の作品。

https://amzn.to/43W759Y

なんとこれも太宰治の「グッドバイ」が原作だと後から知った。ケラリーノサンドロビッチ作の作品が原作。異色な匂いのする映画。
今日は太宰原作を二本も観るとはなんとしたことか!

大泉洋と小池栄子さまさまな映画。ケラさんの作品だとわかると確かにそうだなって思う。

まあ何も考えずに娯楽として楽しめる映画でした。
こういうのってお金払って観に行く勇気がないから、今日のような日にはぴったりね。
最初からふざけてるし、最後までおちゃらけてるからどうでもいい内容でもいいとする。

しかし、こういう映画を真面目にお金かけて作るのってどういう意味があるんだろう??
役者のための映画なのか?
監督のための映画なのか?
誰のために作っているのか?興行収入目当てとも思えない作品。
そこまで当たらないでしょう、これでは。

さて本日の映画鑑賞はお終い。

これからAudibleで村上春樹のねじまき鳥クロニクルを聴きながらダンボール畳みを始めるつもり。これで今日のおやすみは終了!

たまには全く仕事をしない一日もいいよね。

お疲れ様でした。


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