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実は舞台に立つのが好きだった
何かの拍子に思い出したこと
今から30年前。娘が幼稚園に通っていた頃のこと。幼稚園のお母さんたちのクラブ活動で演劇部に入り、お話し会と、人形劇とともに毎月開かれる子供たちのお誕生会の時に、順番で舞台で作品を披露したこと。
市の文化祭に毎年参加し、芝居を披露したこと、教育委員会の開催する会で教育委員会の方々の前で演技を披露したことなどを思い出しました。
才能あふれるお母さんたち
お母さんの中には、舞台化粧や美術を担当できるアーティストやピアノで即興で作詞作曲できる音楽家や、歌を指導できる声楽家や、踊りを指導できるバレエの先生までいて、多彩な顔ぶれでした。
お母さんと言う括りの中で一緒にいたけれど、本当に才能あふれる人たちに囲まれていたんだなと思います。
3ヶ月に一回はお誕生会での順番が回ってきたので、作品を作り上げるのはとても楽しく、かつ忙しくて大変。でも舞台は生物(なまもの)だから本番当日には何があるかわからない。そのワクワク感と言ったら半端ないものがあって、よく〇〇と役者は3日やったら止められないって言うけど、拙い演技でも拍手を浴びてしまえば、いつまでも舞台に立っていたかった、そんなことを思い出しました。
昔々の記憶
さらにさかのぼって、自分が子供の頃。幼稚園の年長さんのお遊戯会で、なぜだか私が主役に抜擢されて、1人だけセリフのある役をやったことを思い出しました。たぶんそれは私がバレエを習っていたからで、幼稚園の先生がそのことを知っていたからなのでしょう。
私はバレエがとても好きでした。先生の動きに合わせて踊ることも、手作りの衣装のためにみんなで仮縫いをしてもらったりしたことも、近くで見ると、びっくりするような舞台化粧をしてもらったことも、そしてその化粧を落とすのに、コールドクリームで顔がベタベタになったことも、全部全部好きでした。
でも小学校5年生の夏に母親が他界してバレエはやめてしまいました。母がいないと発表会の準備ができないからだったのかなんなのか。
その血は受け継がれた?
娘は小さい頃からバレエをやり、母親が演劇部で芝居していたり、ドサ周りの劇団公演を鑑賞するこども劇場に参加していたことも関係しているのか、気がつけば大学では演劇と映画とコントをやるサークルに所属。
下北沢や中野辺りの小劇場で実際に芝居をしていたので、わたしなんかよりはるかに本格的で舞台が好きになってしまって。
親の影響は侮れないなと、多少は育児の責任も感じるわけです。
まとめると
なんでも中途半端ではありながら、色んなことやってきたんだなあと、回顧録ですね、まったく。
舞台に立つことはもうないけど、生のお芝居は好きだし、スポットライトの当て方にも目が行ったりしてしまう。
舞台の袖で待つ気持ちとか、舞台裏を移動するとか、そういう裏方的なことも想像しつつ、また芝居を観に行きたいなあ。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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