『「作戦」とは何か:戦略・戦術を活かす技術』中村好寿著、中央公論新社、2019

はじめに

序論 ポスト冷戦時代における「作戦」の特色―「軍隊行動の三レベル」 

戦略・戦術レベルの特色

作戦レベルの特色

作戦戦域と「軍隊キャンペーン」目標

作戦手段:戦略・戦術手段との相違

作戦レベルと作戦術の違い


第一部 「作戦」の起源

第1章 「作戦」のない軍隊運用―絶対君主時代の戦闘回避主義

絶対君主時代の軍隊キャンペーンの特色

戦場外軌道の重視と戦闘の回避

第2章 「大戦術」の開発とナポレオン戦争

設定軌道・機動と戦闘の連結

分散した設定機動・戦闘方式と大戦術の誕生

フランス革命戦争と「軍隊キャンペーン」

ナポレオン戦争と1つの決定的戦闘

ナポレオン戦争と複数の戦闘

第3章 ジョミニとアメリカ南北戦争

ジョミニの戦略・大戦術・小戦術

ジョミニのロジスティック運用の概念

アメリカ南北戦争における「軍隊キャンペーン」

分散した接敵機動による複数の戦闘

「縦深分散機動」

継続的兵站業務


第4章 クラウゼヴィッツの戦略とモルトケの「作戦」

クラウゼヴィッツの説く「戦争の3レベル」

クラウゼヴィッツの「重心」の概念

モルトケの作戦の定義

世辞指導部との軋轢

消耗戦と戦場外機動戦

作戦と戦術の相互依存性

兵器テクノロジの衝撃



第二部 冷戦期までの「作戦」

第5章 米軍の消耗戦方式―封印された「作戦」の概念

作戦としての消耗戦方式

消耗戦方式の戦例

アメリカ南北戦争

第一次世界大戦と戦間期

第二次世界大戦

朝鮮戦争

ベトナム戦争


第6章 ソ連軍の縦深「作戦」

帝政ロシア末期における軍事改革派の出現

スヴェーチンの消耗作戦

トゥハチェフスキの縦深作戦


第7章 フラーとハートの士気喪失「作戦」

先述重視の英国遠征軍

J・F・C・フラーの大戦術的「麻痺」

リデル・ハートの殺戮回避

間接的アプローチの考え方



第三部 ポスト冷戦時代の「作戦」

第8章 「緊要で、脆弱な『重心』」の追求

クラウゼヴィッツの「重心」とその影響

変わる「重心」の定義

交戦部隊による「重心(CG)」への打撃要領


第9章 「影響」重視の考え方

「影響」重視の考え方の歴史的事例

大二次世界大戦以前における「影響」重視の考え方

第二次世界大戦における「影響」重視の考え方

湾岸戦争における効果ベース型作戦

「影響」ベース型作戦とその将来


第10章 複雑な「問題」と「システミック『作戦』デザイン」

対テロ行動等の脅威――作戦環境の変化

複雑な「問題」における作戦術 


おわりに

用語解説

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